<この体験記を書いた人>
ペンネーム:まさかず
性別:男
年齢:42
プロフィール:某金融系に勤める都内在住の42歳サラリーマン。コロナ下で毎日片道30分の自転車通勤に挑戦中。
今回のコロナ禍で、仕事や生活に様々な変化がありました。
その中の一つに「自転車通勤を始めた人が増えた」ことがあげられると思います。
私が勤める老舗の某金融会社でも昨年8月から解禁されました。
電車の混雑も戻りつつあったので、コロナ罹患防止と健康増進をかねて、妻の自転車を借りてトライ。
距離も片道30分程度と適度な運動となり気分も上々でした。
そしてクロスバイクを購入し本腰を入れ始めた頃、自転車通勤の現実を突き付けられる出来事に遭遇しました。
みなさんは自転車の交通ルールをどのくらいご存知ですか? 歩道を走るのは禁止ですか? 道路の右側は走ってはいけないですか? 車両用と歩行者用の信号が違う場合はどちらに従うべきですか?
全てを知り、ルールを守っている人はごくごく少数で、それぞれ自分の判断で走らせているのが実態で、そこには多くの危険が潜んでいるのです。
特に朝は、それが如実に現れます。
都内の某駅に向かう道で、一方通行のバス通りがあります。
そこは信号もなく、目立った渋滞もありませんが、朝はバスやごみ収集車でつかえる事があります。
車もノロノロと走っているので、自転車でも追いつける速度です。
車が混雑するのと合わせて自分も速度を落とします。
すると横から抜き去る自転車が! 目をやると、前後に子供を乗せた電動自転車のママさん。
先ほどから、後ろで咳払いが聞こえていたので、存在には気づいてましたが、まさか抜き去るとは思っていませんでした。
その後歩道に入り停留所でバスに乗り込もうとしている方をのけぞらせ、颯爽と駆け抜けていきました。
それを見るや、それに続く自転車が3台。
全て子供が乗っている電動自転車です。
最近の電動自転車はパワーがあるので、女性でも加速は半端じゃなく、アスリート並みです。
見ていてヒヤヒヤする場面でした。
「朝はみんな忙しいのだから、迷惑をかけないようにしよう」
そう学んだ私は、別の道を使う事としました。
しかし、別の日の夕方。
住宅街を走っていると、私に気づかず、左側の路地から自転車に乗ったご老人がフラフラと出てきました。
距離をとって追い抜こうとしましたが、突如ハンドルを右に切りぶつかりそうに!
何とか避けて抜かしたところ、後ろから「おいっ!」と怒鳴り声が聞こえましたが、「おいおい、怒鳴りたいのはこっちだよ」と思いながら、やり過ごしました。
これらのエピソード、何かに似ていませんか?
そう、自動車とまったく同じなのです。
昨今、ドライブレコーダーの普及や厳罰化により話題になる事が多くなった危険運転。
自転車でも、高性能化が進んで女性や子供でもスピードが出せるようになったことや、運転手の高齢化により同じ問題を抱えていると思いました。
このままでは近い将来、大きな事故が起き社会問題となる気がしています。
最近は、保険の加入が義務化されたり対策も進んでいます。
私は、これらの経験をして自転車保険に加入することにしましたが、まだまだ、認知度は低いと感じます。
せめて、自分が不幸な事故を起こしてしまうことのないよう注意をしながら出勤したい思う日々です。
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