「50代の今のカラダ」が欲しているものは...? 年を重ねて変化してきた「飲み物の嗜好」/中道あん

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。今回は、変化してきた飲み物の好みについてお届けします。

前回の記事:仕事とプライベートの境目がなくなっちゃう...。50代の私が努力を重ねる「夜のスマホ断ち」

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中学生くらいから飲み始めたコーヒー。

20代の頃にはお茶代わりに飲んでいたように思います。

今から思えば重度のカフェイン依存だったのかも。

朝起きたら1杯、出勤したら1杯、10時になったら1杯、ランチの後にも1杯、喉が渇いたら1杯...というように、飲めば気分がスッキリするとはいえ、一日何杯も飲んでいました。

それは手軽なインスタントコーヒーだったからかもしれません。

その当時はコーヒーに含まれるカフェインについての知識もなく、カフェインレスのコーヒーは偽物のように思っていました。

ある時、胃痛に悩まされて胃カメラ検査まですることになりました。

結果は、胃炎。

周りからコーヒーの飲みすぎを指摘されてしかたなく強制終了。

数年コーヒー断ちをしていました。

仕事をやめ、主婦になってから家事の合間に飲むコーヒーが美味しくて、再び飲み始めたのですが。

あれから30年近く、今はインスタントコーヒーではなく、豆を挽いてペーパードリップコーヒーを淹れています。

この工程は、お湯を沸かすところからスタート。

紙フィルターの底を丁寧に折ってドリッパーにセットする。

挽いた豆を入れてドリップポットのお湯を、細くゆっくりと注ぐ。

この手間な作業こそ心落ち着くのです。

とてもいい時間「だった」のです。

「だった」と過去形になっているのには、以前のように「さぁ、コーヒーを飲もう!」という気分になれないことが増えてきたから。

あんなにおいしかった朝のコーヒーはハーブティーに、

そしてご飯の時には濃い緑茶が定番だったのにルイボスティーや黒豆茶に。

ある時気がついたのです。

カフェインを嫌がっていないかな?と。

カフェインの最大の効果は覚醒作用で頭がスッキリとし眠気覚ましになること。

ですが妹などは、心臓がバクバクするとかで一切カフェインを摂っていないのです。

私の場合は、どちらかといえば覚醒作用という、ちょっとした刺激が不要になったというか、そんなオマケが余分なことに感じるというか。

おだやかにお茶を飲みたいと思うようになったからかもしれません。

この話を知人にすると、「おばあちゃんになったんだ。歳をとったということよ」と言われ「うん、なるほどなぁ」と妙に納得したのです。

老化とともに刺激に敏感になったのかもしれません。

カラダが欲求しないものを無理に飲まなくてもいいのです。

ということで最近外ではデカフェ(カフェインを含んでいないもの)があればデカフェコーヒーを注文しています。

コーヒーの偽物と思っていたけれど、なんのことはない美味しいコーヒーのままです。

自分がそう決めつけていただけだったと分かりました。

よく行く日用雑貨の無印良品にはカフェインレスコーヒーの販売があり、大変助かっています。

家ではもっぱらコレになりました。

カフェインレスは妊婦さんや授乳中の女性が飲むものと思っていましたが、カフェインを摂ることで気分の浮き沈みを感じるようなら、なくてもいいのではないだろうか。

カフェインレスの認知度が高まり需要が増えれば価格も下がってくれるのでは?と小さな期待をしている今日この頃です。

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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中道あん


「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため、正社員として働きだしました。社会人の長男、大学生の長女と同居しています。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしております。

中道あんさんのブログ:アラフィフの生き方ブログ|50代を丁寧に生きる、あんさん流

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『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。

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