20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。今回は、なくてはならないスマホとのプライベート時間での付き合い方についてお届けします。
前回の記事:50代、不意に感じる「原因不明の悲しさ」。これってもしや...「ミッドライフクライシス」?
うっかりスマホを持って出かけるのを忘れたら、「おっといけない、命の次に大事なものを忘れちゃった」とつい冗談交じりのおおげさな言葉が出るほどに、スマホはなくてはならないものになっています。
スマホが普及するまでは、一歩外に出てしまえば電話連絡もままならないので、ある意味、情報を遮断できていました。
しかし、いまではクライアントさんからの連絡や質問などは24時間アプリにお知らせが届くし、着信履歴も1通も漏れずに届きます。
ほんとリアルタイムに人とつながることができ、時間に無駄がありません。
スマホもインターネットはいうまでもなく素晴らしいもので、こんな便利なものはありません。
ですが、よくよく考えてみたら20年ほど前は9時~17時まで働き、会社を出れば仕事のことなどすっかり忘れ(というか仕事が残っていても時間外ではどうしようもなかった)、強制的にプライベートな時間にシフトしていました。
人間とはゲンキンなもので、仕事ができない状況では、「いつでもどこでも仕事ができればいいのに...」と思いますが、スマホがあればいつでもどこでも仕事ができるようになると、絶え間ない仕事の連絡やメールなどにうんざりするのです。
以前、営業マンと飲んでいたら、ひっきりなしに仕事の電話がかかってきました。
息子も営業マンですので、その様子に「どこも同じなんだなぁ」と思ったものです。
(LINEだと、それこそプライベートがなくなるからと利用をしないそうです)
私も、仕事とプライベートの境目をつけるのが難しくて。
それは相手側ではなく、こちらの意識の問題だと分かっているので、基本的に夜時間での仕事はお断りしています。
そして、夜はなるべくスマホを見ないように努力をしています。
それには大変な努力が必要です。
つい触ってしもうと1時間くらいあっという間に経ってしまう。
それでは夜の時間をゆっくり過ごせません。
とくに寝る前のスマホは神経を高ぶらせるようで、布団のなかで読書をするとすぐに眠くなるのに、スマホは逆に目が冴えてきます。
きっと日光を浴びているかのような、明るい画面のせいですね。
なので、画面を下に向けて布団からはなれた場所におくようにしています。
布団に入ってから、ふと「そうだ!あれってどうだっけ?」などいう思いが頭に浮かんでも手が届かない場所にあれば、わざわざ布団を抜け出してまで調べたりはしません。
「あぁ仕方ない、明日にするか」と素直に諦めがつきます。
夜は一日の疲れを癒す時間です。
静かに読書をしたり、愛犬とごろごろソファの上で寝そべったり。
これから寒くなると長風呂が何よりも楽しくなります。
そんなアナログの楽しみにデジタルなスマホは似合わない。
"ちょっと距離をとってスマホの電源をオフにする時間を作る"
そうできればいいなぁと思っています。
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