高圧的な70歳夫からの「言葉の暴力」。いつまで我慢できるか不安です.../お悩み相談

日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「夫が忘れっぽくなったことをごまかして私にきつく当たってくる...」というお悩みに、臨床心理カウンセラーの栃木さおりさんがアドバイス。さあ、あなたは...どう思われますか?

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【お悩み】

夫からの言葉の暴力。そんなとき、なんとか気持ちを切り替えたい

夫は70歳ですが、最近はもの忘れがひどくなりました。

もともと高圧的な性格でもあり、忘れっぽくなったことをごまかして私にきつく当たってくるので、とても腹立たしい思いをしています。

何を言われても飲み込んで、言い返さないようにはしていますが、理不尽な言葉の暴力を受けることもあり、いつまで我慢できるか不安です。

なんとか気持ちを切り替える方法を知りたいです。

東京都 O・Hさん(67歳)


【おこたえ】

"~~と、思っているんですね、あなたは"と心の中で分けて考える

理不尽な思いをしてまでも、受け止めようとなさっているのは、本当にお辛いと思います。

それが毎日のことであればなおさらですね。

気持ちの切り替えのステップとしてまず大切なことは、感じることは人それぞれ違うもの、として相手の気持ちを扱うことです。

家族であっても、長年連れ添った夫であっても、です。

心の中で、言われた言葉を繰り返し、「そう思っているんですね、あなたは」ととらえます。

例えば、「そうじゃない! 違う! 何度も言っただろ!」と言われカチンときたら、"そうじゃない! 違う! 何度も言っただろ! と思っているんですね、あなたは"と心の中でつぶやきます。

あなたと私は感じていることが違うのね、私はそう思っていないけど、あなたはそう思っているのね、と受け止めた自分から相手の気持ちをはがすような感覚で相手と自分を分けます。

ぶつけられた感情や言葉を、自分から分けてあげ、手放す最良の言葉が、「と、思っているんですね、あなたは」です。

すると気持ちが軽くなり、切り替えもしやすくなります。

●栃木さおりさん(臨床心理カウンセラー

※記事に使用している画像はイメージです。

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今回の先生

栃木さおりさん
臨床心理カウンセラー。専門は「傾聴」。

この記事は『毎日が発見』2020年9月号に掲載の情報です。

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