<この体験記を書いた人>
ペンネーム:324
性別:女
年齢:37
プロフィール:義母59歳、私30歳。初孫のお宮参りで揉めた話です。
日が暮れるのが早くなりました。
こうして寒い時期になると思い出すことがあります。
あれは7年前、当時30歳だった私が初めての赤ちゃんを出産した時のこと。
1月初旬の寒い時期に3日間陣痛に苦しみ、やっと生まれてきてくれた大切な大切な我が子。
私は分娩時の出血が多く貧血になってしまい、産後の傷もひどかったため、予定より2日ほど入院が長引きました。
お世話になった助産師さん方にお礼を言って、雪のちらつく中、慣れない手つきで暖かいおくるみに新生児を包み、ようやく退院したのです。
その帰りの車内、夫(当時33歳)の携帯に義母(59歳)から電話がきました。
「今日退院だったよね。で、赤ちゃんのお宮参りはいつにする? こちらは〇日、〇日くらいが都合いいんだけど」
初孫や嫁の体調を気遣う一言は一切なく、退院してまだ自宅にも到着していないうちからお宮参りの日程を打診してきた義母。
「まだ今病院の帰りで、赤ちゃんを乗せて運転中だから」
夫はそう言って電話を切りましたが、会話が全部スピーカーから聞こえていた私は、はっきり言ってとても不愉快でした。
産後1週間で体はボロボロ、慣れない赤ちゃんのお世話で全く眠れていません。
何よりこんな極寒の時期に生まればかりの赤ちゃんを長時間外に出して、風邪でもひいたら大変です。
お宮参りのご祈祷はそんなに急いでしなければならないものでしょうか?
「お宮参りは赤ちゃんの体調も心配なので、わざわざこの一番寒い時にしなくても、少し暖かくなった春先にでも日を改めましょう」
帰宅して私は義母にそうメールを送りました。
すると、すごい剣幕で義母から電話がかかってきました。
「お宮参りは生後3週間くらいでやるのが常識! 春先? そんな時期はずれはおかしい。恥ずかしくて近所に顔向けできない。わざわざその為に留袖まで誂えたのに!」
まさかのブチ切れ電話です。
それでも、まだ義母の勢いは止まりません。
「5分10分ちょっと外に出したら風邪ひくんですか? 大変な赤ちゃんやね! もうそっちで元気に育ててください!」
捨て台詞を吐かれてガチャッと一方的に切られました。
夫に説得されたのか2~3日後謝罪してきましたが、私はこの義母が鬼にしか見えませんでした。
「赤ちゃんの健康が何より大事だからお宮参りはいつでもいいよ」
仮にもおばあちゃんなら、口先だけでもそう言ってほしかったです。
この後、赤ちゃんが1歳を過ぎても私は義母に一切抱っこをさせませんでした。
「鬼には大切な我が子を抱っこさせられません。怖いですから」
はっきり言いました。
口先だけ謝まっても、本心は自分の都合しか考えない人間だということがよく分かったからです。
義母は古い価値観の持ち主で、長男の嫁だったこともあり、嫁は姑の言うことを聞くものだという意識をいつも私に押し付けていました。
新婚の時から何度も嫌な思いをさせられてきましたが、今はもうそういう時代ではないと、このお宮参りの一件で分からせることができたと思います。
時が経ち、今は義母と表面上は普通に接していますが、当時の言動を思い出すとやはりわだかまりがあります。
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