「忙しい」とは「心をなくす」ということ。50代の夫を気遣う余裕が持てなかった日々/キッチン夫婦

ブログ「キッチン夫婦」の妻べにゆうです。

前回の記事:カビ臭い布団を見て思う...。いつまでも「高齢の親任せ」じゃいけないこと。/キッチン夫婦

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それは5月の下旬の頃のこと。

「なんか右足が痛い」と夫。

夫はこれまでも足が痛くなることが何度かあった。

それは痛風のこともあったし、階段に強くぶつけたとかひねったとかそういうこともあったので、私は最初どの程度心配していいかわからなかった。

なぜ痛みが出ているのか?

コロナの影響で営業の仕事ができない夫は、4月10日頃から1か月ほど、自宅待機のような状態。

身体が鈍ってもいけないと久しぶりにジョギングを始めた。

それで痛めたのかも?と考えてみた。

むしろそうだったらいいな、と思ったくらいだ。

というのは、痛風ということも否定できなかったし、そこから痛みのピークがくるかも知れないと思うと恐ろしかったからだ。

もちろん他の病気ということだって考えられなくもなかった。

3週間もそのままで、これでは普段の生活にもさしつかえると病院へ。

夫が定期的に通っている内科の先生は「わからない」。

総合病院の整形外科のA先生は「痛風かも知れない」。

同じ病院の整形外科のB先生は「痛風のはずがない」。

ジョギングしたことが原因ではないことははっきりしたが、脚のレントゲン、MRI、CTを撮っても原因がわからず病名はつかなかった。

そして自粛期間を終え、ようやく「営業に出て良し」となっても、脚は良くなっていなかった。

痛みがあることだけは変わらず、日々、痛み止めの薬だけが頼り。

医者にも原因がわからならければ治療の仕様もない。

車の乗り降りや脚を伸ばした時、体重がかかる時はもちろん、じっとしてても寝てても痛みを感じていた夫。

そんな夫を横で見ているのは辛かった。

しかし振り返って自分で残念に思うのは、そんな辛い状況が続く夫を、私が気遣う余裕がほとんどなかったことだ。

夫と息子は良好な関係だったし、自宅内で夫が(脚が痛くて)やりずらいことや辛いところは、コロナの影響で自宅待機している息子に積極的に手伝ってもらい、なんとかして欲しい、というのが本音だった。

私は平日の日中は会社員の仕事があったし、6月末には実家への引っ越しが控えていた。

急に決めた引っ越し日でもあったため、リフォーム業者さんとたびたび打ち合わせをしたり、並行して引っ越しの準備をしなければならなかったのだ。

自分でも夫に優しくできていないことを自覚しつつも、余裕のない態度で接してしまうことが多かった。

最近、自分の心の中によく浮かんでくることがある。

それは"忙しい"というのは、"心をなくす"ということ。

自分が「忙しい」とか「せわしい」と口にした時、それを思い出し、自分自身でどこか切ない思いになることを感じていた。

そして、「あ、これじゃいけないな」と立ち返るようになった。

"忙しい"ことは悪いことではないけれど、このまま常に"忙しい"と感じたまま、他のことを忘れたようにして、ただ日々のことをこなしていくようでは"いけない"と思い始めた。

夫の脚はといえば、引っ越しの頃にも全く良くなっておらず、夫と私はこのまま治らないのでは....という不安さえ抱き始めていた。

そうしているうちに、ある日夫が「今日、薬飲まなくても我慢できたんだよね」 「良くなってきた実感がある」と嬉しい発言。

そう聞けたのは、痛みが出てからもう4か月を過ぎた9月のこと。

さらに、夫がある日、初対面の方と健康の話になったときのこと。

「もう治ったんですけど、脚が4か月も痛くて歩くのが大変だったんですよ」という話をした時、その人から「あなたは猫背だね。あと腸が悪い! そのせいで姿勢も歩き方も悪いんだよ」と言われたそうだ。

「うちの家系、腸があんまり強くないんだよ」と以前から義父と夫が言ってたので、それを聞いてちょっとびっくり。

現在は、脚が痛かったことがウソのように普通に歩いたりできる。

しかし、なぜ何か月も脚に痛みが出ていたか...その原因はわからないままなので、不安は残る。

そんな中で夫は 「姿勢が悪いのは本当なので、まずは自分で気をつけながら治そうと思う」と言い、"姿勢を良くしよう"という本を見ながら、ストレッチ体操に励み始めたところだ。


今回は「かぼちゃはあんまり好きじゃない」と言っていた夫と息子も喜んで食べた、かぼちゃを使った簡単レシピです。

かぼちゃと豚バラ肉のレンジ蒸し

「忙しい」とは「心をなくす」ということ。50代の夫を気遣う余裕が持てなかった日々/キッチン夫婦 かぼちゃと豚バラ肉のレンジ蒸し.jpg

材料(3人分)

かぼちゃ薄切り...230g

豚バラ薄切り肉...230g

酒...大さじ1

小葱小口切り...2本分

ポン酢...大さじ3

ごま油...小さじ2

作り方

①豚肉を8cm程度長さに切る

②耐熱皿にかぼちゃと豚肉を交互に並べる

③酒をふり、ラップをかけて電子レンジ600wで5~6分加熱する

④小葱をちらし、ごま油、ポン酢をかけて完成

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

キッチン夫婦・べにゆう

夫と2人で始めたブログの名前が「キッチン夫婦」です。料理や食べ物、食卓やキッチン関係のことを夫婦で話しをして、そのことをブログに書いていけたらいいね、ということで始めたブログだからです。妻の私が記事を書いていますが、夫は記事にするアイディアを考えたりイラストを担当。その夫、私と結婚前の8年間ほど、シングルファザーで息子を育てていました。そして今年息子が就職で家を離れた。夫はさぞかし「息子ロス」になってしまうのではないかと心配されましたが、無事に乗り越えてきているように見える。その様子を見守りながら、コロナ禍のさなか夫が立ち上げた新規事業を手伝うべく、様々な発見と困惑に直面しながら日々奮闘中です。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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