<この体験記を書いた人>
ペンネーム:masako
性別:女
年齢:53
プロフィール:主婦です。56歳の夫と2人暮らしです。自信過剰なライター志望の知人にウンザリしています。
日本史が好きな53歳の主婦です。
子供はおらず、56歳の夫と2人暮らしです。
弟は大手の出版社で編集者をしていますが、弟からはあまり職業を他人に言いふらさないように釘を刺されています。
編集者だと知ると、自分や自分の身内の作品を何の実績もないのに「出版してくれ」と頼んでくる人が多く、対応に困るからだそうです。
ですので、私も極力弟が編集者だということは、他言しないようにしていました。
ですが、今年(2020年)の8月、つい、うっかりと口を滑らせてしまいました。
相手は、Bさんという男性でTwitterのフォロワーさんです。
Bさんは私と同じ53歳で(自称)、今年の6月に、日本史のオンライン講座のグループディスカッションを通して知り合いました。
実は、初めて会った時から、私はあまりBさんが好きではありませんでした。
なぜならBさんは、ディスカッションでは1人で喋りまくり、たまに他の参加者が発言すると、「そんなの知っている」と小馬鹿にしたような表情を浮かべます。
そして「それよりさぁ」などと他人の発言を遮って、自説を述べたりしていたからです。
そうやって1人で喋りまくるわりには、話の内容はたいしたことはありません。
日本史好きなら誰でも知っている程度なのですが、本人は見かねたスタッフに止められるまで、嬉々と話し続けていました。
もう二度と関わりたくなかったのですが、最初の自己紹介でTwitterのアカウントを教えていたため、フォローされてしまいました。
こんな人だと知っていれば、教えなかったのに。
その後、たまにTwitter上で言葉を交わしていたのですが、先日、「仕事を辞めて、歴史ライターになるための修行に専念したいのだけれど、どう思う?」と訊かれたのです。
たぶんBさんは「Bさんならなれるよ」と背中を押して欲しかったんだと思います。でも、下手に励ますと、失敗した時に私のせいにされそうな気がします。
そこで私は、「編集者の弟が、今、出版界はどこも厳しいって言っていたから、仕事は辞めない方がいいと思う」と答えてしまったのです。
ライター志望者が、こんなコネを見逃すはずがありません。すかさずBさんは「ぜひ弟さんを紹介してくれ」と頼み込んできました。
私は無理だと断りました。
ですがBさんは「せめて、弟さんにブログを読んで欲しい。きっと気に入るものがあるから」と食い下がってきます。
困り果て弟に相談したところ、やはり「アマチュアは受け付けない」との答えでした。
それを伝えたのですが、それでもBさんは諦めません。
Bさんは「読めば絶対に気に入って貰えるはずだから、弟さんに転送してくれ」と、ブログを更新するたびに、送ってくるようになったのです。
ブログの内容は、ただ史実を羅列しているだけで読みづらく、とてもライター志望の作品とは思えません。
それなのにあの自信はどこからくるのでしょう。
もはや羨ましいレベルです。
Bさんは理系の大学を出て、コンピューターのプログラミング関係の仕事をしているそうです。
そもそも畑違いなのではないでしょうか。
でも、そんなことも言えず、弟には「口を滑らせた姉貴が悪い!」と怒られ、本当に困っています。
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