アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。
今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:「これでチャラやから!ガチャン!!」地獄の同居生活の終わりと「姑との電話」
息子が幼稚園(年少)に入ってから半年以上が経ち、そろそろ働きに出ようと思っていた。
息子の幼稚園には延長保育があり、『お残りさん』と呼ばれていた。
通常保育の園児がそれぞれ帰宅した後、延長保育の子はおやつを食べてお昼寝をし、さながら保育園の様に夕方5時まで追加保育料で預かって貰えるのだ。
ただ、通常保育の子は先生が集合場所まで連れて来てくれたり、遠くの子は園バスで通園していたが、お残りさんは園まで直接送迎しなければならず、車の無い働くママ達はせっかくのお残りさんを利用する数は少なかった。
我が家は園から徒歩で5分ほどだったので、当日でも希望すればおやつ代だけで5時まで預
かって貰え、働きに出るにしても十分便利な環境があった。
夫にその事を説明し、働き先を探している事を告げると意外な事を言い出した。
もう一人子供が欲しいと言う。
自分は一人っ子なので、我が子には兄弟を作ってやりたいと思っていたと。
息子は4歳だったので、周りは二人目の子供がいる人や、妊娠中や妊活中の人がいたが、マンションに新車購入や、その他もろもろのローンがあったので二人目など全く考えていなかった私は、夫の言葉に驚いた。
二人目が欲しくなかった訳ではないが、舅姑からも何も言われず、もちろん夫からも聞いた事が無かったので、当然の様にウチも一人で終わりだろうと私は思っていた。
それにもまして、息子を出産して実家から戻って来てから数回夫とは関係があったものの、ほぼ4年間レスだったので、何を言い出すのかと思った。
私は夫に経済的な問題を説明し、簡単に子供が欲しいと言ったからって、生まれればそれ相応のお金がかかり、今よりいっそう家計は苦しくなるんだと夫に説明した。
それでも夫は自分が小中学校時代に兄弟のいる友達がうらやましかったらしく、どうしてももう一人欲しいと言う。
そして「夫の子供を欲しいと妻は思うもんじゃないのか」と夫は続けるが、もう既に一人いるんだからいいじゃないかとしか思えなかった。
当時私は生理不順で数か月無い時も多く、精神的ストレスで止まったんだと思った。
ある時、いつもの様に姑から嫌がらせを受けていた時、
「昔に比べりゃ洗濯機も掃除機もあるのに、な~にが大変だか!あんたの苦労なんか苦労に入らん!」
と姑に言われ
「私生理がもう何ヶ月も来ていません!」
と言うと
「ちょうど良かったやん~♪ これで妊娠せぇへんやないの~! 良かった!良かった!ハハハハハ!」
と声高らかに笑われた事があるので、二人目など誰も望んでいないんだと思っていた。
それでも夫がどうしてもと言うし、私も本音で言えば我が子がこんなに可愛いのだから、もう一人こんな可愛い子が欲しいと言う思いもあってで、4年ぶりに夫を数回受け入れた。
生理が来たり来なかったりだったのに、私はすぐ妊娠した。
戸口から戸口まで2分の距離の同じマンションで、半同居の様に家政婦として義実家に呼び出されていたから黙っている事は出来ない。
黙っていてお腹の子供に何かあっても困るので、妊娠した事を姑に伝えた。
私から妊娠を聞かされた姑は一瞬絶句したが、みるみる般若の様に顔が変わって叫び出した。
「あんたが気を付けてれば妊娠なんかせぇへんかったんや! 妊娠なんかしてどうするんや! いつまで息子に食わせてもらう気や! 妊娠なんかしたら働かれへんやろ! 子供なんか一人でええんや!」
この時に姑が激怒した理由は、後に親戚から聞いた。
姑は子供(夫の事)を出産した際に、内容は詳しくは分からないが、医者からもう出産は無理だと言われたらしく、泣く泣く一人っ子になったらしい。
だから嫁の私が二人目を生む事が、妬ましいのか憎らしいのか、それで激怒したようだった。
続く
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