<この体験記を書いた人>
ペンネーム:紫
性別:女
年齢:32
プロフィール:夫(33)と息子(3)と暮らしています。最近は息子が保育園でいろいろなことを覚えてくるのが喜び。
夫には姉が2人います。
私たちの結婚後、義姉たちも次々と結婚、出産しました。
私も夫も子どもが好きで、にぎやかなのは良いのですが、これが遠因で「義実家とのひと悶着」となる出来事が起こったのです。
義姉たちはそれぞれ3人ずつ出産したのですが、大変なのはお金のお付き合い。
出産祝いから始まり、お盆玉お年玉、入学祝いなどその都度出費がかさみました.
それでも、可愛い甥っ子、姪っ子のため! と頑張ってきました。
そしてようやく私たちにも息子が誕生。いやらしくも「今度はもらう側だー!」と思っていました...。
ところが、産後しばらくして義実家で義母と二人きりになった時、「うちの娘たちからの出産祝いなんだけどね、みんな子どもがいて大変だから、お祝いの贈り合いは今後一切やめにすることにしたの」と言われたのです。
予想外すぎて「あ...はい」としか返せない私。
そこに畳み掛けるように「あなたたちも子どもがいるのに、孫たちの入学や成人の度にお祝いを準備するのは大変でしょう?」「内祝い考えるの面倒でしょう?」と、いかにも「あなたたちのため」というスタンスを強調...。
そのフォローがかえって不自然で、「あ、子どもを持つ実の娘たちにお金を出させたくないんだな」と察しました。
帰宅後、それとなく夫に伝えてみても「ふーん。確かにお返しも面倒だし、いいんじゃない?」で終了。
そりゃ、そうですよね。
やりくりしてきたのは私ですから。
今までの出費の重みなんていくら説明してもわかりませんよね。
しかし、その年のお盆休み。
義姉たち家族も集まり、子どもたちが寝静まった夜に皆でリビングでくつろいでいた時でした。
息子の夜泣きが聞こえたので寝室に行くと、リビングから義父の怒ったような声が聞こえてきました。
寝室が2階なので内容は聞き取れず、1階に戻ると義父は普段通り。
なぜかそれ以外の全員は気まずそうな顔をしていました。
詮索してはいけないような空気だったので、気になりつつもその日は就寝しました。
翌日、自宅に戻ると夫が「君一人に嫌な思いをさせてごめん」と謝ってきました。
夫の話によると、お盆玉のやりとりがなく不思議に思った義父が、私が席を外した時に話を持ちかけ、上の義姉が一部始終を説明。
なぜか義母が慌てて「なくしたのはお小遣いだけ」と嘘をつき、義姉2人が「え? お祝いもなしって言ったじゃない!」と指摘。
義父がその場にいた全員に激怒、という流れだったそうです。
そもそもお祝いの件は義姉たちが義母に「自分たちの生活がカツカツで出産祝いなんて出せないよー」と愚痴をこぼしたことが発端だったらしく...。
しかも義母が嘘をついたのは、義父にバレると怒られるのがわかっていたから。
案の定怒った義父は、義母に「コソコソと娘を贔屓するな! ○○(夫)はうちを継ぐ長男だぞ! 嫁のことも娘のように大事にしろ!」
義姉たちには「あの子は今のお前らより若い頃からやりくりして、子どもたちも可愛がってくれたんだぞ! 家計が大変なのはわかるが、いただいた恩も返せないくらいなら最初から子どもなんて作るな!」と説教をしてくれたそうで...。
義父の存在をとても心強く感じました。
同時に「お義母さんにはよくしてもらったけど、やっぱり娘が産んだ孫の方が可愛いんだ...と思ってすごく悲しかった。お祝いの有無で決まることではないけれど、私は夫の甥姪がいとおしいのにお義姉さんたちは息子に対して同じ思いではいてくれないように見えて、ショックだった」と夫の泣きながら素直な気持ちを話すことができました。
それ以来、義母と義姉たちとは少し疎遠になりましたが、義父のことはよく家に招待しています(笑)。
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