<この体験記を書いた人>
ペンネーム:マサカズ0421
性別:男
年齢:42
プロフィール:都内在住の会社員。妻も42歳。4姉妹の父親。
4人姉妹(14歳、12歳、10歳、7歳)の6人家族の父親です。
長女は受験生です。
これから我が家で初めての高校受験...という中、コロナがやって来ました。
長女は吹奏楽に熱中して毎日練習を頑張り、友達も多く、楽しい中学校生活を送っていました。
成績は真ん中ですが、授業も真面目に取り組んでいるようで、部活の頑張りと合わせて良い内申点をもらい、それなりの公立校に進学するのだとイメージしていました。
そんな目論見もコロナにより大きく揺るがされています。
3月から臨時休校になりました。
妻から「朝昼晩の食事が大変だけど、子供たちが手伝ってくれてるの」と聞くと、自分も仕事を頑張ろうと思えました。
長女も学校から楽器を貸してもらい、自宅で練習をしていました。
最終学年のコンクールで金賞を取りたい、どんな曲にしようかと、再開を楽しみしていたようです。
しかし、コロナ禍の厳しい現実が襲ってきます。
GWが明け、楽しみにしていたコンクールの中止が決定したのです。
行き場を失ってしまった長女のやる気。
そしてそれは、どうやらアイドルへと向かったようなのです。
次第にタブレット端末を片手に、大好きなアイドルの話をする時間が増えていきました。
そんな5月のある日、私が在宅勤務だった日です。
「子供たち全然勉強してないよ。パパからも注意して」
妻からそう言われ、仕事に区切りつけて、様子を見に行きました。
4姉妹が机を並べて勉強していますが、仲良く会話をしながらやっています。
長女は妹たちに勉強を優しく教えていました。
ただ、休憩時間も仲良く一緒にとっていました。
受験生でなければ微笑ましい光景ですが、一抹の不安を覚える私...。
そして6月に入り、学校が始まりました。
今後のスケジュールが配られます。
9月末を区切りに2期制とし、土曜授業、夏休みの短縮、運動会の中止で、授業時間を確保。
修学旅行も早々に中止が決定されました。
「学校の授業はどう?」
「早すぎる。プリントやってその答え合わせだけ。でも塾行ってる子はできるんだ」
「塾に行くか?」
「ううん。大丈夫」
娘なりに家計を心配しているのか、塾に行きたいと言った事はありません。
長い休校で体力も落ち、学校から帰るとぐったりしていますが、見守ることしかできませんでした。
7月末、現実が突き付けられます。
1学期の中間テストの結果は散々。
順位もかなり落としてしまいました。
長女は高校でも吹奏楽部を続けたいようで、自分なりに調べて、吹奏楽部の強い公立校を志望していました。
ですが、コロナで授業もままならない高校は説明会の準備も不十分。
妻がネットを駆使して何とか説明会にエントリーしました。
父親の意見も聞きたいと「今回はパパが行ってきて」と言われ、とても暑い日でしたが、汗を拭きながら長女と行きました。
しかし、現地でコロナの影響で親の入場が不可である事が判明し、1時間以上外で待機させられました。
「説明会どうだった?」
「つまんない。副校長先生が資料を読んだだけ。質問する時間もなかった」
長女は吹奏楽部で楽器は借りられるのか? コロナ下での活動はどうしているのか? など質問を用意していましたが、質疑応答する時間もなかったようです。
その前の週に見学した私立高校では、まったく違いました。
「いち早くオリジナルのオンライン授業を届けました」
「人数を制限しての体験授業、部活体験を実施します」
コロナ下での教育環境に大きな差を感じざるを得ません。
ただ、我が家は今後3人の娘が控えています。
それを考えると、安易に私立に...というわけにもいかないのですが...。
「わたし、塾に行ってないから私立でもいいよね?」
長女は痛いところをついてきます。
9月に入りいよいよ期末テストも間近ですが、長女はろくに勉強もせずにアイドルのクリアファイルを購入する為、タブレット端末で販売サイトの更新ボタンを連打しています。
こんなんで大丈夫なのでしょうか。
不安が膨らみ続けています。
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