<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おこめ
性別:女
年齢:45
プロフィール:夫・子供二人・パート事務主婦。
中学時代からの大好きな親友、M美(45歳)とは、たくさんの話をしてきました。
私は結婚が早く、結婚して早20年で16歳と12歳の子供がいます。
M美とも家族ぐるみの仲で、家族全員仲良くしていました。
そんなM美は4年前に結婚。
M美の旦那のSさん(35歳)とも仲良くさせてもらっています。
Sさんは私達より10歳も年下だったので話はそれほど合いませんが、何よりM美が幸せそうなので良かったです。
2人の間には3歳と0歳の子がいます。
長男が中学生になり反抗期に入った時のこと、M美には長男のことで相談というか、ただ愚痴を聞いてもらっていました。
高校入学後、長男の素行はさらに悪化し、タバコを吸ったり警察に補導されたりすることも...。
そんなことを話した何日か後に、Sさんから突然LINEがきました。
あまりLINEをする仲ではないので、なんだろうと思ったら、子育てへのダメだしだったのです。
「あのさ、ずっと前から思ってたんだけど、親の言いなりにしようなんて無理だよ。別に高校やめてもいいじゃん、あいつの人生なんだから。俺んちは高校入ったら親はとやかく言わなかったよ」
突然のことに驚くしかない私。
「あいつの人生に親が出たらいけないと思うよ。決めさせてやれよ」
SさんからのLINEはそう締めくくられていました。
Sさんは中卒で15歳から働いていたそうです。
だから、息子の行動に感じるところがあったのかもしれませんが、Sさんと息子は違う人間です。
たとえSさんと同じ選択をしたとしても、親としては言うべきことがあると思います。
ただ、LINEで言い合うのも嫌なので「そういう意見もあるのね」と終わらせました。
しかしSさんがなんで息子とのことを知っていたのだろう? その疑問は息子によってあっさり解消されました。
「こないだ喧嘩した時に旦那さんに愚痴った」
「そっか...学校を辞めたいの?」
「あの時はやめたかったけど、別に今はやめる気ない」
Sさんは息子をかばって言ったんだなと思い、呑み込みました。
そうして、また何カ月か経ちました。
息子はきちんと学校に行くようになって一安心。
ただ、成績が悪く進級できるか瀬戸際になり、個別にテストをして決めるということになりました。
私はまたM美に愚痴を聞いてもらいました。
とにかく昔からなんでも話し合う仲なのです。
そうしたら、またSさんからあの時以来久しぶりにLINEがきました。
「もうさ、こないだも言ったけど、親ばかが過ぎるんじゃない? 決めさせてやれよ。親の言いなりになんてならないんだから」
いったい何を言っているんだ? 学校に残ることを選んだのは息子です。
Sさんが何を考えているのか分からず、つい強い口調で返信してしまいました。
「何が言いたいの?」
「中卒だっていいじゃん、社会に出るのが早いからそれだけ経験ができるんだよ。俺もそうやってきたし」
進級したいからテストを受ける息子のことを、親が進級しろとむりやりやらせてるようにとってるみたいでした。
「息子は学校に行きたいから勉強してるんだよ」
「親に話せないこともあるんだよ」
私より息子の事を知ってるんだと言わんばかりです。
Sさんが退学を応援しているようで、とてもショックでした。
何を言っても無駄だと思い話を切り、息子に聞いてみました。
「また愚痴ったの?」
「あの時だけだよ、勉強してるだろ!」
ですよね、そうですよね。
ということは、勝手に息子のことを分かった気になっている、Sさんの暴走です。
なんでも話せると言いながらM美にはSのLINEのことは言いづらかったのですが、すべてを話しました。
すると「なにそれ! 知らない!」とM美が激怒!
「産まれてからずっと子育てを見てるけど、おこめの子育ては一つも間違ってない! 親の命令に見える? 言いなりに見える? 進路についての親子喧嘩は、意見を言い合ってコミュニケーションがきちんと取れてる、いい環境なのが分からないの? あんた(S)と息子君は別の人間で考え方も違う。人んちの子育てにとやかく言うな!」
M美は怒らせると怖いんです。
Sさんをギチギチに締めてくれて、とてもスッキリしました。
その後、息子は無事に進級し、M美家族とも変わらず仲良くしています。
Sさんとは程よい距離を保っていますけどね!
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