<この体験記を書いた人>
ペンネーム:大家ぽん子
性別:女
年齢:64
プロフィール:64歳主婦です。鉢植えのバラを育てていますが、今年はあまり花が付きませんでした。
64歳主婦です。
1歳上の夫と猫と暮らしています。
夫が近所の仲間と「近所の裏山の環境整備」ボランティアをいつの間にか始めていました。
近所の裏山(K山と呼ばれています)は、ちょっとした史跡があるので小学生が社会科学習に使ったり、近くの保育園の遠足に使われたり、気軽にハイキング気分が味わえる地元民にはなじみのある山です。
ただ、手入れをする人が減ったせいか少し荒れてきているようでした。
それに胸を痛めた近所の仲間と「K山を盛り上げる会」を結成したようです。
もともと遊歩道の草取りをしていた仲間がいたようで、山の持ち主からも大歓迎されたそうです。
最初は月に1回、遊歩道まで茂った草取りをする程度でした。
半日くらい体を動かして汗をかき、友人と打ち上げをする姿は楽しそうでしたし、健康的でお金もかからない、地区の人に喜ばれる...「いい趣味じゃないの」と思っていました。
近所の保育園の先生からも「子ども達が歩きやすくなった」と直接お礼も言われるなど、夫も喜んでいました。
...ですが、だんだん「のめり込みすぎじゃない?」と思うようになってきました。
ある日、気づくと大工さんが使うような電動ドリルが家に置いてありました。
「これは何?」と聞くと「足場を作りたいから買った」と。
長く使うものだからレンタルよりコスパがいいと自慢げに話してきました。
足場作りのための丸太も、我が家の(狭い)庭に一時的にでしたが置いてありました。
そのうち、地区のお祭りで「ウインナーを焼いて売る」と言い出しました。
「K山を盛り上げる会の資金獲得と広報のため」だと。
そのために保健所に講習を受けに行ったり、テントや本格的なコンロを借りてきたり、大型のクーラーボックスを買ってきたり(後で聞いたら、これもレンタルではありませんでした)。
お祭り前、あれよあれよという間に我が家は物置場となりました。
娘はあきれ、孫は予行練習にウインナーを焼いてもらい、ちょっと喜んでいました。
私は私で、お祭りの後片付けを手伝わされ、腹が立っていました(でも臭うので早くやらざるを得なかったんです)。
しかもレンタル料やら何やらで、収支はトントンだったそう...。
ちょっと最近のめりこみすぎだな...と思った私は、つい夫に文句を言いました。
「うちを物置にするのはやめて。子供も来る家なんだから、工具を目につくところに置かないで」
「いいだろ俺が片付けるんだから~」
夫はどこ吹く風で聞き入れる様子はありません。
来週末も山の整備にいそしむ予定だそうです。
志は立派なのですがね、はっきり言ってやりすぎです。
自腹で少なくないお金をかけ、さらに我が家のスペースを占領されるこの状況に、私は「イライラ! モヤモヤ!」しています。
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