ああ、もう我が家での消費は限界です...! 義父の「趣味の菜園」が大豊作になってしまった昨年の悲劇

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ワンタック
性別:女
年齢:52
プロフィール:学生の息子を持つ、スーパーに務める平凡なパート主婦です。

ああ、もう我が家での消費は限界です...! 義父の「趣味の菜園」が大豊作になってしまった昨年の悲劇 22.jpg

義父(70代)は趣味で小さい畑をしています。

夏になると大きなトマトやプチトマト、キュウリやナス、大葉、ニガウリなどを植えて楽しんでいます。

畑を始めた当初は大して採れず、一つ採れたナスをお味噌汁にして、一つ採れたキュウリを浅漬けにして、家族みんなで「おじいちゃんの作ったお野菜」と大事に食べました。

家族の喜ぶ顔が嬉しかったのか、義父は熱心に土を改良したり、肥料を工夫しました。

年々野菜が採れる量も増え、夏野菜は買わずに済むようになりました。

私達家族も大喜びで、義父の畑を応援していたものです。

しかし、夏野菜が家で食べきれる位の量しか採れなかった頃は良かったのですが、昨年は大豊作。

夏野菜は一雨ごとに大きくなると言いますが、毎日どんどん大きくなり、ともすれば収穫前に腐って落ちてしまいます。

収穫しても早く食べないとどんどん熟れてくるので、否が応でも毎日朝昼晩と食卓に夏野菜料理が並びます。

トマトはサラダに、熟れてきたら煮て、それでも食べられなければ冷凍に。

ニガウリはともかく炒める、肉野菜炒め、もやし炒め、焼きそば、何にでも入れるので、子供は「焼きそばが苦い」と文句を言います。

ナスやキュウリはぬか漬け、浅漬け、漬物容器がいっぱいになったら、キュウリは煮てキューちゃん漬けに、ナスはお味噌汁やマーボーナスに。

手を変え品を変え頑張りますが、家族で食べる量も、家の冷蔵庫、冷凍庫にも限界があります。

そこで、たまたま遊びに来た兄弟や親戚に、採れ過ぎて困っている夏野菜を持って帰ってもらおうとするるのですが、するとなぜか義父の機嫌が悪くなります。

貰った人がとても喜んでいるのに、なぜか難しい顔をして「無理してあげなくてよい」という義父。

しまいには親戚が来ると、採れた夏野菜を段ボールに入れて自分の部屋に隠してしまい、あげたくてもあげられない状況にしてしまいます。

義父は「不出来だから家族以外にあげるようなものでもない」とは言いますが、私達から見たら、スーパーで売っている野菜と変わらないほど出来がいいんです。

「みんな美味しいと喜んでいるよ!」

と言っても義父は頑なで「あげなくてよい。家族で食べればいい」と。

毎日喜んで野菜を採ってくる義父に面と向かって「食べきれなくて困っている! 誰かにあげろ!」とは言えません。

おかげで昨年の夏は料理のレシピサイトを見て、あの手この手で家族のお腹に押し込む毎日でした。

どうぞ、今年の夏は義父の畑が不作になりますように...と夏が近づくと祈ってしまいそうになります。

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