<この体験記を書いた人>
ペンネーム:masako
性別:女
年齢:53
プロフィール:主婦です。55歳の夫と2人暮らしです。高齢の母がカラオケ付きの喫茶店に出入りし、困っています。
53歳の共働き主婦です。
55歳の夫と2人暮らしです。
今年(2020年)の6月初め頃から、「昼カラ」での高齢者のクラスターの発生が話題になっています。
もうすぐ80歳になる実母は、自ら歌うことはないのですが、友人とカラオケを楽しむことは大好きです。
緊急事態宣言が解除されたときのこと。
通い詰めても不思議ではないな、と心配になった私は、母に確認の電話をかけました。
すると、さすがに感染が怖いので昼カラはしていないとのことでした。
「ああ、よかった」と、私は胸をなで下ろしました。
ですが、安心したのもつかの間。
「昼カラには行っていないけれど、そういえば、よくランチする喫茶店には歌っているお客さんもいるし、そこに一緒に行くお友達もたまに歌っているねぇ」
母は屈託なくそう言うのです。
その喫茶店は,私も母に連れられて3~4年前に一度行ったことがあります。
たしかその喫茶店は古いビルの地下1階にあり、60代ぐらいのご夫婦が2人で切り盛りしていました。
喫茶店とは言ってもコーヒーや紅茶だけでなく、ナポリタンや生姜焼き定食などのランチメニューが、500円~700円の価格帯で提供されており、常連客が集う家庭的な雰囲気のお店でした。
店内は調理場を囲むカウンター席と、4人掛けテーブル席が3つ、そして靴を脱いでくつろぎたいお客さんのために、3畳ほどの小さな畳の間(仕切りはなし)が設けられていたと記憶しています。
母の話によると、畳の間には2年ぐらい前から、簡単なカラオケ設備がおかれているそうです。
店内で一定の金額を注文すると、夕方の4時頃まで無料で利用でき、希望者は畳の間をステージに順番に歌うというシステムで、今も高齢のお客さんが2~3人で歌いまくっているといいます。
しかも母が覚えている限り、畳の間と一般のテーブル席にはビニール・カーテン等の仕切りはなく、換気したり、マイクを消毒することもなし。
お客さんも壁に向かって歌うような配慮もなかったそうです。
お客さんが歌っているのを、みんなで聴く、というスタイルではないので、お店側からすると、昼カラというより「カラオケのオマケつき」といった感覚なのかもしれません。
ですが、私から見ればこれは昼カラで、しかもかなりのリスクを伴うものだと思います。
私は母に「感染リスクが高いから、その店には行かないように」と釘を刺しました。
ところが,母は「お友達が行きたがるし、お店も対策しているから大丈夫」と聞き入れません。
聞けば、喫茶店自体は従業員もマスクをしており、店内にも消毒液が置かれ、それなりに感染対策を行っているようです。
ですが、それは喫茶店としての対策であり、昼カラへの対策は何もしていないのと同じではないでしょうか。
せめて、ちゃんと対策をしているお店に行って欲しいのですが、母は危険を感じておらず、困っています。
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