アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。
今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:離婚を口にした瞬間、刃物をちらつかせる夫。こんな男を選んだ自分がアホやった/かづ
世に聞く姑の嫁イビリは、ほとんどが「周りに誰もいない場所」で行われているだろう。
息子や夫が居ない場所だったり、証拠が残らない電話だったりと、とにかく周りに誰も居ない所が多い。
けれどもウチの姑は違い、むしろ人が居る所で『嫁に恥をかかせる』というパターンが多い。
如何に自分がバカ嫁で苦労しているか、如何にバカ嫁のおかげで息子が気の毒かを周りに【共感】して貰えると思っているので、余計に人の居る場所で嫌がらせをして来る。
ある日の事。
いつものように姑から電話があり、駅前まで10分で来いと言われる。
小さい子供が居るご家庭なら分かるだろうが、いくら来いと言われても子供の都合によっては直ぐに出られない事がほとんどだ。
慌てて支度をして駅前まで行くと、姑はバス停に居た。
バス停にはバス待ちの客が大勢並んでいてその列の横に姑は立っていた。
私を見つけた姑は開口一番こう言い放った。
「どれ程時間掛かっとんのよ!何させてもグズやね!!」
周りのバス待ち客は驚いて振り向き、私の顔と姑の顔をジロジロと見だす。
「ホンマにあんたはグズやわ!!周りの人も私の事を気の毒そうに見てるわ!」
周りからジロジロ見られているのは「グズな嫁を持った姑を気の毒に思っての視線」だと本気で思っているようだ。
「公衆の面前で怒鳴り散らされている嫁を気の毒に思っての視線」に違いないはずだが、「自分が100%正しくて嫁を躾け直している」と思っている姑にしてみれば「自分の苦労を皆が認めてくれている!」と自信満々でむしろ胸を張っている。
で、用事はと言うと、老舗料亭で友達と昼食をとったとかで、鰻の蒲焼をお土産に持って帰って来たと言う。
以前それで食べ残しの豚カツを貰ったので、今回もその程度の物なんじゃ?と思ったがちゃんとしたお土産用のパッケージだったので、食べ残しではないと知ってびっくりした。
その後、姑はスーパーに行くとかで当然の様について行かされる。
別に買って欲しいとは思っていなかったが、姑は子世帯の買い物に対して支払ってくれるなど一度もした事がない。
むしろ「息子の家計に援助をしていない事」を自慢げに親戚に吹聴し、「息子や娘にあれを買ってやった」だの「生活の援助をしてやった」だのという話は『恥』としていた。
私も親に援助をして貰うのは恥ずかしい事だと思ってはいるが、親子のコミュニケーションであったり仲良く付き合いをしている中では、ある程度はアリかと思っている。
我が家の家計は私が管理しているので、家計に援助をすると言う事は、嫁である私を援助する事になる。
よって姑は『家計』には援助をしないが、30も過ぎた子持ちの息子にはバンバンと金を出し、それは『援助』には入らないと言う価値観らしい。
スーパーの野菜売り場。
私は目に留まった青々としたソレを手に取り
「あ♪カボス。」
と言った。
その瞬間、姑が叫んだ。
「何言うてんのよ!恥ずかしい!これは大きなスダチ!!スダチも知らんの!?カボスって何?そんなん聞いた事も無いわ!これはス・ダ・チ!!」
今思えば売り場に品名が書いてあっただろうが、その時は売り場で大声で怒鳴られたのと恥ずかしさとで早々に売り場から離れた。
その翌日。
朝起きて来た姑が情報番組を見ながらこう言った。
「大分からカボス入荷やって~。へ~、カボスって知らんかったわ~。なんでも勉強やね~」
もちろん私への謝罪などは無い。
そしてお土産と言った鰻だが
「それは息子に食べさせて」
と...
少しでも自分の分もあると思った私はまだ甘かった。
続く
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