<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:50
プロフィール:両親と同じ敷地に住んでいる自営業の独身女性。
78歳の母の事です。
母は年代的によくいる倹約するタイプの人だと思います。
そんな母は物を捨てるのが苦手で、こちらが「まだあったの!?」と驚くような物を思わぬ所にしまってあったりします。
さらにもらえる物はもらうという面もあり、それがちょっと厄介なんです。
新型コロナで外出自粛が出て以来、週一での食材の買い出しに母と一緒に行くようになりました。
いつも行くスーパーでは、お刺身に使うワサビやショウガなどの薬味は、必要な分を自分で取る仕組みになっています。
その薬味を母は「忘れる時もあるから」と言っては必要以上にカゴに入れます。
また、品物をバックに詰める際、小分け用のビニール袋を3、4枚余分に持ち帰ります。
「生ごみを入れるのに役立つし、ちょっとした事に使える」
母はこう主張しますが、余った薬味もビニール袋もうちに沢山あるのに。
そのほかにも、冷蔵庫には使いかけのチューブ式の薬味が何本もあります。
薬味もビニール袋も古くなったのを定期的に捨てればまだいいのですが、それもしません。
冷蔵庫を開けるたびにバラバラと無造作に置いてある薬味を見たり、ふわふわと棚を舞っているビニール袋を見ては「いい加減にしてよ」とイラッとします。
他にも、ティッシュの使い回しがあります。
ある日、おしゃべりをしながら鼻をかんだ母が、その使ったティッシュを畳んでポケットに入れるのを見てしまいました。
ビックリして話を途中で止めた私を見て、ビックリした顔の母。
「どうしたの?」と、咎めるような口調で聞かれました。
それにつられて私も咎めるような口調になりました。
「その使ったティッシュ、捨てないの?」
「使ったと言ってもね、まだ使える部分があるでしょ? もったいない」
当然といった感じで母は答えます。
もったいないって、えぇ~? 鼻をかんだティッシュをしまうか?
心の中で叫びながらも「いやぁ、それは一度で捨てようよ」と促しましたが、むしろ私の言い分の方が変だと言わんばかりに聞き流されました。
確かにまだ使おうと思えば使える部分は残っているけれど、それはどうなんでしょう?
自分だけで使うのだから衛生面は目をつむるとしても、私以外の人と一緒の時に同じことをしたら恥ずかしいです。
それを言っても母は笑うだけで、それよりもポケットに入れたまま洗濯してしまう事の方が心配な様子でした。
スーパーの件もティッシュの件も小さな事なのですが、どれも人に見られたら恥ずかしいと思うんです。
思えば思うほど目についてしまい、モヤモヤしています。
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