20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。今回はかかりつけ医について思ったこと。
前回の記事:父の葬儀のこと。この後の母のこと。あるブログを読んで考えた...アラフィフの私の「親の葬儀」
元気だけが取り柄ということもあり、病院にかかるほどの不調もなく、私には「かかりつけ」と言えるほどの医者はいません。
でも、55歳くらいから人間ドックの数値は芳しくありません。
ちょうど閉経を迎えたあたりからでしょうか。
そして先日、そろそろ信頼できるかかりつけ医を探さなきゃと思うできごとがありました。
実は今年の3月初めに半日がかりで人間ドックを受けました。
血液検査だけは初見で健康管理室の担当医に話を聞くことができました。
そこで言われたのは、加齢のせいもあるとは思うけれど、色々と数値に異常があるので、もしかして精密検査になるかもしれないとのことでした。
後日検査結果が郵送されてきて、中にはぶ厚い紹介状の封筒も入っていました。
しかし時はコロナ騒動の最中。受診の勇気が出ないうちに、あれよあれよと外出自粛。
こういう時に、かかりつけ医があれば受診のタイミングもうかがうことが出来るのになぁ...と残念な気持ちに。
そうしてやっと6月末にドックを受けた管理センターが経営するクリニックを受診しました。
そのクリニックは総合病院並みに診療科も豊富にあり、設備も整っていることから選びました。
受診科は一般内科です。
いよいよ内科受診の日、予想外に患者さんはおらず拍子抜けした感じでした。
すぐに看護師に呼ばれました。
ドアに近づくと「入るとき自分の名前を告げてください」と二度も言われて、なんだかなぁ...と嫌な気分。
「おはようございます。中道あんです」といって頭を下げて入りました。
「はい今日はどうしたの?」と聞かれたので事情を説明しました。
紹介状があり、また系列のクリニックなので、てっきりカルテがPCで共有されるものと思って詳細なデータを持っていなかったのですが、そうではなかったのです。
「詳しいデータがないので」と前置きをされ、「加齢のせいもあるしね」と医師の弁。
心電図の異常もあったのでとりあえず精密検査することになりました。
「虚血性心疾患の疑い」とタイプされるPC画面を見ている私。
「じゃあ検査の日はこれで。血液検査しとく?」
これでも一応気をつけてはいるんだ!
「します!」
「では結果は心電図の結果と一緒で」
「ありがとうございました」といい礼儀として頭は下げましたが
・問診なし
・説明なし
・患者の顔を見ない
普段の生活態度など聞かず、虚血性心疾患とは何かとも説明せず。
ちょっとひどくないですか?
「医者は仁術」という言葉はもはや死語なんだろうか。
実は病気でもなんでもないとは思っていますが、こっちは分からないんだから、たとえ1分ほどでも患者と向き合ってほしいですよね。
3分ほどで診察室を出てドアを閉めた瞬間に、10年間もの間、親身になって父を診てくれた先生を思い出しました。
あの先生のように信頼できるお医者さんを見つけなきゃと思ったのでした。
もちろん、虚血性心疾患はネットで調べました。
そう、「リモート診療」が普通になる日がくれば、「かかりつけ医」が近くに居なくても良いですしね。
そんなことを思ったのでした。
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