20代で結婚して、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で中道さんが見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」をご紹介。今回は旅行前にあった驚きの出来事です。
前回の記事:あなたの家にタオルは何枚ありますか? 50代の私が目指す「ストックを持たない暮らし」
2月に娘と二人ハワイ旅行に行きます。
ハワイなどアメリカ旅行の前に必ずやるべきことの1つに電子渡航認証の申請があります。
俗にいうESTA(エスタ)申請です。
いつも海外旅行は駅前の旅行会社であれこれ相談して決めるので「おんぶにだっこ」状態です。
ですが、このESTA申請だけは旅行会社を通すと手数料が確か5000円程度かかるので、いつも自分でしていました。
内心「英語が読めないから嫌だなぁ」「日本語に翻訳してくれてないかなぁ」と思いながら...。
前回申請したのは2年前。
その時も同じように思ったはずですが、でもどうやって申請したかは、すっかり忘れてしまっていました。
仕方なく、WEB検索で「エスタ 申請」と入力すると、サイトがたくさん出てきました。
「うーんどれなんだろう?」と迷いましたが、上の方から順番に見ていくと、それっぽいサイトがあり...日本語OKではありませんか!
私はそのサイトが、すっかり「米国国土安全保障省の公式サイトを日本語に変換したサイト」だと思ってしまいました。
日本語表記のおかげで数々の質問にもサクサク入力することができて5分ほどで終了。
けれど、最後に費用を決済する段階になってから違和感をおぼえました。
「おや? なんで日本円? それも8700円とは高いような......」。
目の前では、決済ボタンが「最後の一押し」されるのを待っています。
でもなんだかおかしいと思い、そのままにしてググって(googleでの検索をして)みたら、なんと「模倣WEBサイト」が存在することを知ったのです。
先ほどまで情報入力していたサイトはまさにこれ。
初めて渡航する人に限らず、リピーターでもうっかり騙されるほど、巧妙にできていました。
※米国政府はこのような無許可の第三者による模倣WEBについて注意喚起をしています。
人の思考って、「自分の都合が良いように理解しよう」と思ってしまうものですね。
「面倒な手続きを日本語でできるサイトがないかな」と探して見つけたので、「やっぱりあるんだ」とあっさり信用してしまう......おめでたいようにできています。
サイトを信用するかどうかは自己責任ですが、自身の個人情報をどこの誰が作ったかも分からないサイトに入力するのは、改めてかなり抵抗を感じました。
気を取り直して「エスタ申請 公式」とキーワード検索しましたが、やはりいくつもサイトが出てきて、何が公式かは分かりません。
エスタ申請でうっかり騙されないためには「.gov(ドットガヴ)」のドメインか確認したり、米国大使館や日本の外務省などの情報を確認したり、自分でも調べることが大切です。
なんとか公式サイトにたどり着くと、トップページの右端で言語を選択することができ、日本語に翻訳できたので、入力は簡単でした。
最後にお支払いは14ドルでした。
日本円で1500円程度です。
ほっと一安心しました。
最近、ハワイに住む妹から、現地では日本人観光客を狙ったひったくりや強盗、傷害事件が増えていると聞きました。
安心安全なハワイの認識を持っているのは日本人だけで、ロコはとても用心するし、注意深いというのです。
ハワイに行く前からうっかり騙されそうになった私。
もちろん、現地に着いてからも浮かれてはいられませんよね。
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」とチコちゃんに叱られた気分でした。
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