控えめな女の子スミちゃん9歳と、天真爛漫な男の子アヤちゃん1歳の黒猫2匹と暮らすフニャコです。
ようやくアヤちゃんの暴れん坊っぷりも身を潜め、ふたりの折り合いもついてきて生活が安定してきました。
前回の記事:保存「愛猫の死」から1年。ふいに訪れる「思い出しスイッチ」と、少しずつ薄らぐ「悲しみ」
しかし、ほっとしていたのも束の間、アヤちゃんに毎日投薬しなくてはいけないようになったのです。
アヤちゃんは生後数ヶ月頃には身体を低くして「ガアッガァッ」というような咳をするようになりました。
その発作のような咳の頻度は月に1回か2回ぐらいで、病院へ連れて行こうとすると治ってケロリとしていたりでなかなか病院で診てもらうタイミングが無く、スミちゃんの抜歯のついでにアヤちゃんの咳の症状を説明すると「毛球症でしょう」と言われました。
その後もやはりたまに咳き込むので気になって別の病院へ連れて行ってレントゲンを撮ってもらった結果、「猫喘息の可能性がある」とのことでした。
まずは1週間、抗生物質、ステロイド、気管支拡張の薬を飲ませることになりました。
アヤちゃんに薬をしっかり飲んでもらうための最初の手は、美味しいおやつの中のクリーム部分に錠剤を隠す作戦。
昨年亡くなったぺーやんはこの方法で薬を飲めていたのですが、アヤちゃんには通じませんでした。
食べている最中に薬の味がしたのか...その後は警戒してしまい、薬が入っていないおやつも食べなくなってしまいました。
細かく砕いて、スティック錠のおやつに混ぜてもダメ。
これは困った...。
アヤちゃんは保護した時に風邪をひいていたせいで、現在右目が潤むことが多く、L-リジンのサプリを飲ませているのですが、カリカリのフードに混ぜるだけで問題なく一緒に食べてくれていたので薬に苦労すると思っていませんでした。
このサプリはカツオエキスが入っているから匂いが良くて美味しいのかもしれません。
...となると、やはり匂い。
薬の匂いや味が苦手なのでしょう。
ひとつだけでなく幾つもある錠剤。
飲ませられるか不安が募ります。
投薬のアドバイスをたくさんいただいたので、色々と試してみて合っている方法を見つけることにしました。
まずは薬を包みこむ商品です。
完全に包み込めるので大丈夫かと思いきや、おやつの中に隠した時と同じく警戒して全然食べてくれません。
前回の失敗により普段と違う食べ物自体に警戒感を持っているようです。
薬を入れていない状態でも食べようとしないのです。
食べ物に忍ばせて飲ませることは難しそうでした。
猫の喘息はずっとつきあっていかなくてはいけない病気...。
毎日飲ませることになるのであれば、私が直接口の中へ確実に飲ませる技術が必要かもしれませんが...難易度が高いです。
でもやらないわけにはいかない!
上手に投薬できる人も、最初は苦労があったはず...
私も頑張って飲ませてみようと心を奮い立たせました。
暴れる猫ちゃんには身体をタオルで包むという方法があるようですが、そもそも暴れるので綺麗に巻くことが出来ず、巻こうとすることによってアヤちゃんは興奮してしまいます。
夫に抱っこしてもらって飲ませることにしました。
しっかりと夫に抱っこしてもらっているため、何度も薬を落としながらも飲ませることに成功! そしてその翌日も同じように成功したのです。
これは...なんとかなる!
希望の光が見えた気がして、少し気が軽くなったのも束の間。
その翌日は激しい抵抗と、口の中へ入れても上手に出してくるようになりました。
最初は虚をつかれて飲んでいたけど、何をされるか分かったのでしょう。
必死になって飲ませようとする私と夫。
必死に抵抗するアヤちゃん。
アヤちゃんからは粘りがある涎が垂れ、何度飲ませようとしても上手くいかず、お互いに疲弊してしまいこの日は断念しました。
つらい思いさせてごめんねアヤちゃん...そして途端にまた不安になる私。
できることなら口に直接入れたかったけれど、飲んでくれるのであれば別の方法も試してみようと、今度はカプセルやオブラートに包んでみることにしました。
朝は小さい半錠が1つだけなのでオブラートに包み、普段食べているウェットにこっそり紛れさせてみました。
するとどうでしょう!普通に食べてくれました!
そして夜はカプセルに入れたものをフリーズドライの粉をまぶして少量の普段のカリカリごはんと共に。
これは厳しいかなあと思ったけどまたまたこれも一緒に食べてくれたのです。
混ぜて食べてくれなかったものがオブラートやカプセルに入れるだけでこうも警戒心が薄れるとは...驚きました。
アヤちゃんはよっぽど匂いや味が嫌だったのでしょう。
この方法もまだまだ安定はしていません。
また気付いてしまい警戒するかもしれません。
模索しながら良い方法を探して行きたいと思います。
お薬って難しいなぁ...
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