パート先の「お局様」に目を付けられた私。頑張って続けていたら「諸行無常」な大逆転が!

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:にーにに
性別:女
年齢:35
プロフィール:子供なしパート主婦(転職活動中)。

パート先の「お局様」に目を付けられた私。頑張って続けていたら「諸行無常」な大逆転が! 38.jpg

結婚を機に、それまで働いていた技術職を離れた私は、転居先の飲食店でホール係りのパートを始めました。

実はこのパート先は、大学生のころに2年間アルバイトをしていたチェーン店。

全く知らない店ではないので心に余裕もあり、明るい希望を持ってパート生活はスタートしました。 

ですが、そこにいたのは...絵に描いたような「お局様」。

私より5歳年上の、現在39の歳Aさん、立場はバイトリーダーでした。

初日にトレーニングをしてくれた際は「少し言い方にトゲがある方だな」という第一印象。

何かと私のことを「経験者なので」というひと言をつけて話します。

経験者といってもブランクは10年近くあり、仕事内容やマニュアルなんて忘れ去ってます。
覚えているのは楽しかった青春時代のキラキラな思い出だけです。

ということで、少しAさんに苦手意識を持ちつつパート生活を始めましたが、最初の土日を終える頃には苦手どころか恐怖になりました。

まず、Aさんはお店の回転が悪くなるとヒステリックになります。

Aさんがヒステリーを起こすとお店全体が萎縮して動きが悪くなっていき、雰囲気も悪くなります。

そして新人の私がターゲット期間でしたので、何をしてもあーでもないこーでもないと言われ、正解が分からなくなります。

正解が分からないと、どう動いていいか、戸惑いが生じてしまい、結局動きが悪くなりますよね。

Aさんが意地悪だなと思うのはここです。

新人教育を任せられている立場にも関わらず、自身の機嫌でまだ動き方がわからない新人さんを否定し、わざと戸惑わせるんです。

さらに意地悪なのは正解を教えないこと。

そこは考えなさいということみたいです。

普段だったらそういうやり方もあるでしょう。

でも時間に追われているピーク時には時間の無駄です。

少し動きが鈍い人や、次から次へと来る新人さんには「辞めろ」とでも言わんばかりに、何をしても否定、否定、否定...。

逆にAさんよ、誰ならあなたのお眼鏡に適うの...という感じです。

さらに厄介なのは、Aさんの店長からの扱い。

トレーニングもできて、店長不在時にもイレギュラー対応できて、店舗の勝手を全て知っているAさんを、店長は上手に扱うので、もう彼女の王国状態です。

うーん、辞めようかな、パートだし。

そんなことを思い始めました。

根性とは無縁の「嫌ならやめろ」精神です。

良いとは言えませんが。

いつか辞めようと思いながら鬱々と過ごしていると、2カ月目あたりに同じ趣味を持つ同僚ができ、仕事に行くのが楽しくなってきました。

Aさんがいない日なら問題ない! と自信もついてきて、半年経つ頃には人間関係も形成され、Aさんのターゲット認定期間も終わりました。

相変わらず怒号は響き渡っておりますが、私に対する態度は普通になりました。

そして、転機が訪れたのは10カ月が経った頃。

こればっかりは運がよかった!

店長が変わり、新たな店長が、今までのやり方を改革してくれたのです。

バイトリーダーAさんの「一強状態」を改め、社員とアルバイトの線引きをキッチリとしてAさんの権限を大幅に縮小したんです。

これにAさんは自分は必要とされていないと感じたようで、大人しくなるどころか辞めてしまいました。

いつも「嫌なら辞めろ」でやってきた私ですが、今回のこの一件で、思い直しました。

「嫌なことを続けてみる」ことにも、意味があるんだな。

時間が経つことで実ることもあるんだな、と。

Aさんのようなお局様は、どの仕事、どの職場でもいると思います。

そういう人から嫌がらせを受けても、すぐ辞めたりせずに頑張って続けていると、物事が好転することがあるんだ...と思えた出来事でした。

ただ、あまりにも耐える期間が長いと精神面が病んでしまいますので、その時期の見きわめは大事ですが。

そんなこんなでお局Aさんのおかげで今までの仕事に対する価値観と言いますか、人生観と言いますか、少しだけ視野が広がったように思えます。

今なら言えます、Aさん、ありがとうございます。

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