<この体験記を書いた人>
ペンネーム:しらたま
性別:女
年齢:45
プロフィール:暑くなってくると食べたくなるかき氷。我が家は今年かき氷機を新調。自宅でおいしいかき氷が食べ放題です。
私は新卒で就職した会社にずっと勤務しています。
私の職場は、家族の介護や妊娠、出産による休職、時短勤務などに寛容な風潮があります。
私自身、妊娠中つわりがつらい時期が長く、通常勤務が難しいことがありました。
その際には、ずいぶんと融通をきかせた勤務をさせてもらい、助かったものです。
しかし会社の制度として認められていても、仕事と介護や出産、育児を両立させるのはとても難しいものです。
また、上司や同僚とのコミュニケーションの取りかたによっては、休職などの制度を利用したことによって、人間関係がうまくいかなくなってしまう場合もあることを痛感しています。
別の部署に勤務している同僚Aは、出産後しばらくして、親の介護が必要になりました。
出産育児休職、時短勤務を経て、さらに介護休暇と介護休職を取得し、最近ようやく通常勤務に戻ったところです。
とはいえ子供はまだ小さく、家族と協力して自宅介護も続けているという状態で、周りから見ても、毎日大変だろうという予測はつきます。
しかし、がんばり屋さんの同僚Aは、育児や介護で疲れていても、弱音ひとつこぼさず、職場で疲れを見せることはありません。
子供や介護があることはみんな知っているので、「帰れる日は早めに帰ったら?」と同僚たちが気遣っても「大丈夫です」の一点張り。
少し意地をはって頑張っているようにも見えました。
「休職や時短勤務ばかり使う人がいると、周りが迷惑するよね」
休職明けにそんな嫌味を言われた経験があることも、Aがかたくなになる理由の一つだと思います。
ですがAの上司の目にはそんなAの態度が、「かわいげがないもの」と映ったようなのです。
Aと上司はもともと相性が良くなかったことも無関係ではないでしょう。
通常勤務に戻ってしばらく経つと、Aは時間内に終わらない仕事や、出張が断れない業務を担当することになりました。
当然、そんな勤務と家庭を両立するには無理が出てきます。
Aは仕事がとても負担になっているようでした。
私は、もしかしたらAは退職も視野に入れているのではないかと心配になっています。
休職制度や時短勤務は、ライフステージの変化を乗り切るために必要な制度だと思います。
特に妊娠出産を経験する女性には、今や欠かせない制度だと言っても過言ではないでしょう。
しかし、いくら制度が整っていても、やはり肝心なのは側にいる人間。
運悪く理解できない人ばかりが周囲にいたら、自分を追い詰めてしまう可能性もあるという難しさを感じました。
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