こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。
義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:ベッドにしたい...!布団からの「起き上がり方」を忘れてしまう認知症の義母
風邪ひきに始まった義母の不穏行動でしたが、2週間ほど過ぎるとどちらも次第に落ち着いてきました。
そんな日曜日の昼下がりのことです。
2階にいた長男が大慌てで下に駆け下りてきました。
嫌な予感に2階へ急ぐと
階段を上がってすぐのところにあるトイレの前の部屋で義父と義母が倒れているではありませんか。
自室にいた長男が物音に気が付いて見に行った時には義父母は既にこの状態だったので、詳しいことは分かりませんが、義父の話によると、用を足してトイレから出たところ、ドアの前にいた義母と鉢合わせしてしまい...
驚いた拍子に
義母を押し倒す格好で倒れてしまった...とのこと。
お互いに足元がおぼつかない二人。
折あしくふすまが開いていたトイレ前の部屋へ、たたらを踏むように倒れこみました。
そしてこれまた運悪く、義母が尻餅をついたところにプラスチックのコップが置いてあったというのです。
前のめりに倒れた義父にダメージはほとんどなかったものの(義母がクッション替わりになったかも)
義母は義父にのしかかられた上、お尻の下にはプラスチックコップ!
もちろん義母の痛がりようは尋常ではありませんでした。
その後長男と一緒に、痛がる義母を何とかベッドへ運ぶことが出来たのですが、さて、今いる2階からどうやって義母を運び出すのか?
パニックになっている私はそればかりを考えていました。
結局義母はその日ベッドから動くことが出来ず、ご飯も食べないでそのまま眠ってしまいました。
それにしても、どうして義父と義母はトイレの前で鉢合わせすることになってしまったのでしょうか?
推察するに
トイレに立った義父に気づき
で、ド~ン!...と、こんな感じだったのだと思われます。
「何で?」とか「どうして?」が通用しない認知症の義母。
風邪の『後遺症』がまだ少々残っていたのかも知れません。
一方義父はというと、義母に怪我をさせてしまったうしろめたさもあったのでしょう。
...なんて言いながら、いつもの威勢はどこへやら。
かなりトーンダウンしていましたっけ。
以前に書いた『わが家の介護を大きく変える大事件』とはこのことです。
ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―』のターニングポイントはまさしくこの義母の転倒でした。
関連記事:顔も動作も...まるで別人! 認知症の祖母が風邪薬を飲んで「覚醒」してしまい...⁉
高齢者介護で怖いのは病気もですが、一番はやはり『怪我』ではないでしょうか。
ここからそれを私たち家族は身をもって体験していくことになります。
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