<この体験記を書いた人>
ペンネーム:くまくま
性別:女
年齢:65
プロフィール:もうすぐ定年退職予定です。最近退職後のことが憂鬱で仕方ありません。
今年65歳になった私、もうすぐ長年勤めた職場を定年退職します。
先日66歳を迎えた旦那は、昨年一足先に定年退職しました。
私達には子供が三人おりますが、それぞれ専門学校や大学を卒業して、今は就職して離れて暮らしています。
旦那は「今まで仕事に家事や子育てまで全部頑張ってくれていたんだから」と、退職後は家事を率先して手伝ってくれます。
旦那は昔から積極的に子育てに参加してくれるタイプで、育休など現在のような制度がなかった当時も、有休を使って私の出産前後は子供たちの世話を見てくれたりしていました。
本当に『この人と結婚してよかったなぁ』と心から思えるのですが、一つだけ悩みがあります。
それは旦那の実家の義母(82歳)が曲者だということです。
かと言って、よく一般的に言われる「嫁姑問題」とは少し違います。
義母は、嫁の私から見ても天真爛漫な方で、陰湿なイジメ方というか、嫁いびりなどはしない人です。
私も鈍感なだけかもしれませんが、今まで私は嫁いびりを感じたことはありません。
ただ、この義母、とにかく元気で、お花見などのイベント事や旅行が大好きなのです。
昔から、やれ北海道だの九州だのインドだの、日本に留まらず世界中に旅行に行っていました。
まだ義父(7年前に78歳で亡くなりました)が存命だったころは、夫婦二人で楽しむだけだったので良かったのです。
でも、義父が亡くなってからは息子である私の旦那や私、私の子供たちまで巻き込んで旅行の計画を立てるようになりました。
息子が四国の大学を受験する際には、その受験にかこつけ「合格祈願に家族全員で四国遍路を回ろう」と言い出したので、全力でお断りしました。
義母が曲者なのは、相手のことを思っているだけのように見せかけて、本当は自分がやりたいことに巻き込むところなのです。
しかも、悪気は感じられないので、おそらく無意識でそういう風な言動をとっているようなのです。
実際、息子の大学受験の時もあくまで「息子の合格祈願」だと言っていましたし、「みんな就職したり大学に行くので家族で旅行などできなくなるから」とも言っていたような気がします。
お断りはしましたが、場合によっては「まぁ、それなら......」となりそうな言い回しをしてくるのです。
そんな義母が先日、こんなことを聞いてきました。
「あなたは退職金いくらもらえるの? 一緒に海外へ旅行にいきましょうよ」
いつも通り悪気のない様子で。
義母自身、パートで貯めたお金と義父の遺産があるようなのでこちらに金銭をねだったりはしてこないと思います。
が、私も定年退職を迎えた後は、旅行以外にも何かと連れまわされそうな予感がして、義母から電話が来る度に気が気ではありません。
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