夫抜きで姑一族と行った悪夢の北海道旅行。1秒でも早く帰りたい.../かづ

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アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。

結婚36年目。現在は夫婦二人と4ニャンとで暮らしています。今から30年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。

前回の記事:「この子、私のおっぱい吸ってるで♪」孫を独占したい姑の暴挙/かづ

舅姑と北海道旅行に行った事がある。
それも夫抜きで。

北海道に行きたくなった姑が自分の姉を誘い、まだ孫の居ない姉に自慢したくて孫も一緒に連れて行きたいと思ったらしい。
まだ1歳になったばかりの孫をどうしても連れては行きたいが、それでは自分が楽しめない。
なら連れて行かなければいいものを、二兎を追う姑は二兎とも得る為に嫁も連れて行く事にしたのだ。

私は子連れで旅行なんて、それも北海道に二泊三日だなんてとんでもないと断ったが夫が怒鳴った。

「それならオフクロ一人に息子を連れて行って貰う!
 たまには夜静かに寝かせてくれ!」

息子は夜泣きが酷い子で、抱っこをしていないと寝なかった。

やっと寝たと思って布団に寝かせようとすると泣き、抱いている腕が下がっても泣き、立ってずっと揺れていなければならなかった。

それでも泣き止まない事も多く、その度に

「うるさくて寝られへん!
 僕仕事やねんけど!
 事故でも起こしたらどないしてくれるんや!
 子供が寝るまで散歩に行って来てや!」

と夫に言われ

子供を連れて夜中ウロウロしに行く事もあった。


夫からとにかく夜寝かせてくれと言われ、たとえお前が一緒に行かなくても子供だけ姑に預けると言われ、以前姑が息子を抱いて逃げた事件もあり、姑ならやりかねない。

二泊三日の我慢だと思い、旅行に行く事になった。


行きは船での一泊で、部屋など予約していない一般客と一緒の雑魚寝だった。
息子は環境が変わったので案の定寝ないのが分かっていたから、夜泣きをする前に客席を出て夜通し船内をうろついた。

ほぼ一睡もする事無く下船し、次はレンタカーで目的地まで行く事に。
7人乗りの車の運転席には姑の姉の友人が座り助手席には姑の姉が座り、真ん中の席には舅姑が座り、後部座席に私が子供を抱いて座った。

昨夜一睡もしていなかった私は、車に乗った途端に睡魔に襲われ、必死で寝ないでおこうとするが目が開けられなくなって来る。

すると姑が言い出した。

「何が眠いんやろか!!
 昔と違って冷蔵庫もあれば洗濯機も掃除機もある!
 何がしんどいんか分らんわ!
 これと言って満足な事も一つも出来んとって!
 それで何が疲れてるんか分らんわ!」

明らかに私の事を言っている。

狭い車内の中で声を張り上げて言い続ける姑。
隣に座っている舅は何も聞いてないかの様に窓も外を見ていて、運転席と助手席に座る義伯母とその友人は無言で前を見ていた。

名前こそ出て来ないが、明らかに私の事を延々と車内で言い続ける姑。
洗濯が下手だの畳み方が悪いの、掃除が下手だから家がゴミだらけで足の踏み場が無いだの、料理も下手で食えたもんじゃないだの。

姑にしてみれば、如何にうちの嫁の出来が悪いかを語り、姉や友人に息子が気の毒だと言い、それでもその出来の悪い嫁の旅費を払ってまで連れて来てやっている自分は立派だと言いたかったようだ。


観光名所にも行ったが、私は眠気と子供の世話でそれどころではなく、ずっと車の中に居た。

そうこうしている内にホテルに到着し、そこは物凄く高価なホテルだったが、部屋は全員同室だった。

食事は大広間に数グループごとにお膳が用意されていて、仲居さんに席に案内された。

「あんたはお櫃(ひつ)の所に座って!」

姑から言われ、私はお櫃の横に座った。
息子は姑が抱き、周りのグループの方から「可愛いですね」だの「いくつですか?」だのと声を掛けられ、姑は満足そうに見せびらかす様に、立って他の席まで息子を見せに歩いた。

色んな方から孫を褒められ、加えて孫の面倒を見るいいお婆ちゃんだと褒められ、自分が孫を抱いている間は嫁がゆっくりとご飯が食べられるから良い姑だと言いふらし、それはそれは姑は満足そうだった。

席に戻って来た姑は、息子を抱きながら酒を飲み始め、私が息子を抱きますと言っても周りの目を気にして「いいからあんた食べなさい」と言う。

息子はお膳の刺身やなんやに手を出しては食べたそうにし、目の前で刺身を口にして酒を飲むお婆ちゃんを見ているので、自分も口に入れてくれとねだりだす。

しつこいくらいに私が抱くと言うと、だんだんと険しい顔つきになって来る姑。
その間も、ビールの追加だのウイスキーの水割りだのワインだのの注文をしに行かされ、廊下まで出て仲居さんに声を掛けて注文する。

席に戻ると、熱いから冷ましたのか姑が口から出した茶碗蒸しを息子が食べさせられていて、私はほぼ何も食べる事無く息子を姑から抱き上げて「部屋に戻ります!」と言って大広間から出た。

少しばかりホテルのロビーを息子を抱いてうろついていると、息子がウトウトしだした。
部屋に戻ると布団が敷かれていたので一番端の布団に息子を寝かせた。
ほどなくすると、姑達が戻ってきて、舅は手にウイスキーのボトルとアイスペールを持ち、姑の姉と友人はビールを数本抱えていた。
部屋のテーブルに姑が浴衣の袖からタッバを出した。

「さぁ!これで飲も飲も--!」

お膳の残りをタッバに詰め込んで、つまみとして持ち帰っていた。


かなり酔いが回っているらしい舅姑含めた4人は、代わる代わる寝ている息子の所に来て構い出す。

「もう寝てんの--?」
「あっ起きたー!抱っこしてあげよー!」
「なんか食べる--?」

完全に息子は目が覚めた。


姑達の宴が終わったのは夜中の2時だった。
それぞれがそれぞれに、布団であったり布団の上であったり寝転んで寝息を立てているが、テーブルの上にはビールやウイスキーがまだグラスに残ったままでほったらかしてあり、つまみに持ってきたタッバの中身も色々あちこちに広げてあったりで、このままでは息子が食べたり舐めたりしてしまう。

それらを全て片付けても、息子は興奮したのか寝ようとせず、愚図りだす。
恐らく眠いんだけど寝られない愚図りなんだろう。

息子を抱いて部屋を出たが、廊下で愚図られたら他の部屋の迷惑になる。
私は深夜明かりが消えたホテルのロビーで、息子を抱っこして揺れながら子守唄を唄って一夜を明かした。

翌日はどこに寄ったのか、どうしていたのか思い出せない。

睡魔と闘いながら、それでも子供の世話はせねばならず、舅姑達には給仕や荷物持ちなどの嫁仕事を求められ、もうこなしていく事だけでいっぱいだったと思う。


帰りは飛行機だったが、幸い初めての飛行機にも関わらず息子は寝てくれていたので全く愚図る事も無く助かった。

空港から自宅最寄駅近くまで電車で戻って来た所で義伯母たちと別れ、更に電車とバスを乗り継いで自宅まで戻ってきた。
とは言っても、戻って来たのは舅姑宅にであり、私は息子を抱っこ紐で前抱っこにし、斜め掛けバッグにおむつや子供の物を持ち、両手に舅姑の荷物を持ってだ。

その時姑はハンドバッグしか持たず、舅はウエストポーチとカメラのみだった。

姑宅に着き、荷物をリビングに置いて帰ろうとすると姑が言った。

「そこに土下座して言う事があるんやないの!?
 北海道旅行に連れて行って下さって
 ありがとうございましたって言わなあかんのやないの!?」

とにかく
とにかくその場から離れたかった。
1秒でも早く自宅に帰って休みたかった私は、姑の足元に土下座した。

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚36年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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