「そうだ、あの人の顔を見に行こう」89歳で元気な義父の「思いつき」が巻き起こす「我が家の心配事」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ゆーかり
性別:女
年齢:55
プロフィール:55歳の主婦。義父の散歩癖に頭を抱えています。

「そうだ、あの人の顔を見に行こう」89歳で元気な義父の「思いつき」が巻き起こす「我が家の心配事」 37.jpg

私は今年で55歳になります。

旦那(60歳)と義父(89歳)と一緒に義実家で暮らしています。

子供もいますが、息子(28歳)も娘(24歳)も大学を卒業し、今は別々に暮らしています。

そんな私が今困っているのは...義父のことです。

義父は来年90歳の大台に乗るのですが、歳の割にすごく元気で、足腰も強いほうだと思います。

3年前に義母が他界してからも、日課となっている乾布摩擦とラジオ体操を毎日欠かさず行っているほどです。

そんな義父は、元気があるゆえに、すぐに出かけてしまう癖があります。

昔は車に乗ってましたが、義母が亡くなった後「もうばあさんを病院送っていくこともないやろから、ワシも歳やし免許はいらんわ」と自身で運転免許を返納したため、車で出かけることはありません。

ただ、旦那やご近所さん曰く、昔から少し方向音痴なところがあったらしい義父。

ある時、隣町に住む親戚の家に行こうとして反対方向に行ってしまったことがありました。

夕飯の時間になっても連絡もなく家に帰らず、大騒ぎに。

たまたま帰ってきていた娘が義父の携帯電話を鳴らしてくれたのですが...携帯は義父の部屋で鳴る始末。

仕事から帰ってきた旦那も慌てて近くに住む親戚中に電話をかけまくり、義父が尋ねていないか確認していました。

それでも義父の行方はようとして知れず...途方にくれてしまいました。

そして22時を回った頃。

隣の市の駐在所の方から電話があり、ようやく義父は見つかりました。

警察の方曰く、夜の21時30分ごろ、住宅街をウロウロしていたので声をかけたところ、道に迷ってしまったと言う義父。

とりあえず保護させてもらいましたとのことでした。

パトカーに乗って帰宅した父は、さすがに反省していたようで、その後数日はあまり外出しませんでした。

しかしその間も何度も「あの道をまっすぐ行けばついたはずなのに、おかしいな」と納得いかないようにこぼしていました。

そんな風だったため少し心配はしていたのですが、案の定、それから何度か道が分からなくなって、警察のお世話になるということが繰り返されてしまいました。

歩いて数分のご近所なら、義父も散歩コースなので迷わず戻って来られるようなのです。

しかし...やっぱり元気な義父は、思い立ったが吉日とばかりに「××さんの顔を見に行こう」と思いついてしまいます。

そうなると、あまり考えずその足で他の場所へ向かってしまうのです......。

「出かける時には私に必ず声をかけてください」「近所だとしても携帯電話は必ず持って出てください」と伝えても、なかなか聞いてもらえません。

だからといって、しっかり歩ける元気な義父に「散歩に行かないで家に居て」とは言いづらく......。

ちょっと慣れない道を歩いては道に迷ってしまう義父に、どう言えばいいのか困っています。

関連の体験記:自宅で集会して、喫煙まで認めるの?義両親の「そういうもんだ」にモヤモヤする田舎に嫁いだ私
関連の体験記:連絡なく突然家に来る母。なぜ!?と問い詰めると、同情できる理由が...
関連の体験記:こんな高価なものまで!? 開業医である2人の兄。その嫁同士が私に仕掛ける「見栄っぱりバトル」

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP