<この体験記を書いた人>
ペンネーム:デイジー
性別:女
年齢:53
プロフィール:贅沢が身についている父への援助で悩んでいます。
私と父の間で巻き起こってしまった「援助」をめぐっての金銭トラブルを紹介します。
現役時代の父は少々豊かな生活を送っていました。
この当時母は「老後を見据えた暮らしをして欲しい」と、何度も何度もお願いしたみたいなのですが、結局聞き入れられることはなかったそう。
その結果、今は年金と母がこっそり貯めておいた貯蓄を切り崩しての生活となっています。
ですので、昔のような羽振りのよい生活はできません。
それなのに、昔の習慣が抜けないのか、お金を使い切っては「生活費が足りなくなった」と援助を求めて来るのです。
そんな父のお金の使い道は、まずは趣味のグラウンド・ゴルフ(高齢者向けに考案されたスポーツ)。
どうやら父は道具に並々ならないこだわりを持っているみたい。
「使いにくい」とか、「もっと見た目が良いものが欲しい」などと言い、すぐに新しいものを欲しがります。
特に困るのがグラウンド・ゴルフのお仲間にやきもちを焼いた時。
新しいものを持っている人を目ざとく見つけては、「オレも新しいのが欲しい」と言い出します。
父がこう言い始めると誰も止めることはできません。
買ったばかりのモノがあっても、誰がどんなに止めようとも買って来てしまうのです。
あるいはカラオケ。
これにはそこまで大きなお金はかかりませんし、何よりお友達との楽しい時間が過ごせるのならそれでいいかななんて思っていました。
しかし、これが...甘かった!
調子にのってどんどん回数をふやしていったのです。
以前は月に1~2回だったのに今やその回数は週に2~3回が当たり前。
酷い時には1日に2回行くこともあり、当然回数分の費用が家計を圧迫します。
そして、こうした浪費の極め付けが...高級食材とその買い付けのために使うタクシー代。
私の母は料理上手でマメな性格ですので毎日きちんと食事を作っています。
父の希望があればそれに合わせて。なければ自分で考えて。
それなのに、その日のメニューが気に入らないとなると「今日は惣菜が食いたい」と父が言い始めすぐにタクシーを呼びつけます。
そして、高級スーパーやデパートに向かい食べきれないほどのお惣菜を買って来るのです。
この時に使う金額は、手頃なお店なら2~3回は余裕で外食できるレベルです。
こうして父は、生活費に手をつけて自分の欲しいものをどんどん買ってしまうのです。
そしてその都度「生活費が足りなくなった」と、援助を求めてくるのです。
これを受けて、援助をすると当然という態度をとられますし、金額が少ないとぶつくさ文句を言われます。
あるいは、お金がないとの理由で援助を断ると...
「お前の旦那は甲斐性なしで恥ずかしいな!」
「親への援助は子どもの務め。そんなこともできないでどうするんだ!」
などと言い出す始末です。
もちろん、二人で暮らしている高齢の両親のために、出来る限り援助をしたいという思いはあるのです。
しかし、援助したお金は父が使い切ってしまいます。
その全てが遊びや趣味、母の食事を無視した贅沢につかわれていることを考えると、どうしても釈然としない気持ちになってしまうのです。
もちろん、 経済的な負担だって少なくはありません。
だからと言って無視もできず、これからこの事態にどう向き合っていけばいいのか、頭が痛い問題です。
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