「おはよ...」「静かにっ!」一人息子の中学受験のため「早朝から戦闘モード」の43歳妻...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:子煩悩
性別:男
年齢:45
プロフィール:妻(43歳)と息子(12歳)と3人暮らしの45歳の会社員です。息子は小学校を今春卒業ですが、祝う気分になれません。

43.jpg

「おはよう!」

「しっ! 静かにしてあげて」

朝の挨拶もできない緊張の現場、それが我が家です。

朝6時の起床と同時に勉強を始めている息子のために、ニュースも見れません。

「協力してよね、一生が決まるんだから」

妻(43歳)はきっと睨みつけながら、音を立てずに用意できる菓子パンの朝食を差し出します。

一人息子(12歳)はいよいよ小学校卒業です。

ところが我が家はお祝いムードどころか、最前線の戦闘モード。

有名私立中学校を受験する息子のために、家族の会話もままなりません。

朝は起きてすぐ勉強、学校からは塾に直行、夕食は送迎の車の中で弁当を頬張り、帰宅すると10時過ぎまで1日の復習、寸暇を惜しんでの勉強漬けです。

息子が4年生になった時、塾に通わせると妻が言い出しました。

「小学生が塾なんて...」

「何言ってるの! 中学進学する子は誰でも行ってるわよ」

「中学校は公立でいいんじゃないか」

「だめよ! しっかりした学歴のスタートは早い方がいいの、ほんとは小学校だって私立にしたかったのに...」

幼稚園を選ぶ時も、小学校入学時も、妻は私立に入れたがりました。

中学校からなら、しょうがないか......と、私が折れたこの時から、妻の中学受験プロジェクトが始動してしまったのです。

それでもまだ5年生までは塾に行くぐらいで済んでいました。

しかし6年生になると妻がヒートアップ!

受験仲間のお母さんとの情報交換もよくなかったようです。

「○○さんの所は1日8時間勉強ですって! 同じ志望校なのに、負けてられないわ」

そして息子の勉強中心の生活が始まりました。

あまりのヒートアップぶりに、つい語気を強めて言うこともありました。

「そんなにやらせなくたって! 合格ラインにはいるんだろ?」

「そうやって気を抜いて崩れた子が何人もいるのよ」

「でもなあ、こう勉強ばかりじゃ......」

「だめよ! あきら(息子の名前)が可愛くないの? 失敗して落ち込ませたいの? やらせてるこっちだって辛いんだから」

こんな会話を何度繰り返したことでしょう。

風呂の中で、男同士の話もしました。

「勉強大変だな」

「まあ嫌いじゃないけど、こうギチギチやるのはきついよ」

「中学校、ほんとに受験したいのか?」

「......母さんがした方がいい、って言うから。その方がいいのかな、って......」

息子自身は、積極的に私立中に行きたいというわけではないようでした。

私自身もずっと公立で来た人間ですので、私立のメリットがどれほどあるのかよく分かりません。

ただそこに至るために、こうも勉強一筋になってしまうのは納得できません。

小学校のこの時期にはもっと友達と遊んだり、運動に触れたりもしてもらいたいのです。

「なあ、育ち盛りのこの時期に、家と学校と塾の行ったり来たりって健康面でも心配だよ。休日ぐらい、どこか自然体験にでも行ってさ......」

「ダメダメ、土日は集中講義があるの、もう、あなたったらいつまでそんなのんきなこと言ってるのよ。あきらが失敗してもいいの?」

伝家の宝刀の一言で、私の提案も却下されてしまいます。

失敗させるのが嫌なら受験させなけりゃいいんだ、と負け惜しみを聞こえないように言うのが精一杯、受験一辺倒の妻を説得することはできません。

今、最大の恐怖は、これでもしも息子が本当に中学受験に失敗したら......。

涙ぐましい努力も水の泡、妻の精神は崩壊、負け犬気分で通う公立中学の味気無さ、いいとこなしです。

でも負けないための最善の方法は戦わないこと、という理屈は通らないですよね......果たして、我が家に桜が咲くのでしょうか?

関連の体験記:「少しでも上へ、という意識はないわけ?」今も思い出す...受験間近の息子に放たれた義母のひと言
関連の体験記:フフンッ。「主婦は大変」というニュースを鼻で笑った夫に「家事リベンジ」した結果は...?
関連の体験記:「親には絶対服従」無表情で上から目線だった実母が、80歳になって急変し...⁉

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

コメントする

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP