<この体験記を書いた人>
ペンネーム:どん
性別:女
年齢:46
プロフィール:実母と同居しています。会社員です。
同居している75歳の母のことです。
母は十年ほど前に、地元の社交ダンスのサークルに入りました。
もともと人付き合いが苦手な母なので驚きましたし、いつまで続くやらと思っていました。
しかし、今でも欠かさず週二回出掛けて行きます。
体力も付いてきて、良かったと思うのですが...この頃、気になることがあるんです。
それは、母がサークルの他の会員さんに「キツイ一言」を言ってしまうこと。
先日は...男性の会員さんにこう言ったそうです。
「身体が使えなくなったら頭使いなよ」
発言に至った経緯はこうです。
サークル内で年に二回開催するダンスパーティーについて、いつもと違う会場を借りるため、交通手段や軽食をどうするか、と話し合っていたそうです。
そこで、その男性の会員さんが、ちょっと現実的ではない意見を出したそうなんです。
周りの人達も「何を言っているの?」といった感じで口々に反論したそうなのですが...
そこで母が先ほどのキツイ一言を放った、と。
母の言うことにも一理あるとは思います。
でも、だからといってその発言が良いとは思えません。
その場は皆さん聞き流してくれたようですが、母にも「せめて表現は変えた方がいい」と指摘しましたが「だって本当じゃない」と笑うばかりです。
確かに、母自身は人から言われたことをあまり悪くは受け取らない性格です。
なので、同じことを言われても笑っていたかもしれません。
でも...捉え方は人ぞれぞれです。
そして、こうした発言はこれだけではありません。
音楽を流すCDラジカセの操作方法を覚えようとしない会員さんにこう言ったそうです。
「買う時ばかり、あれがいい、これがいいって言っても、使い方を覚えないと意味ないよね」
言われた会員さんは何も答えずに苦笑いをしていたようです。
この時も私は「言い方」をたしなめたのですが、母は「だって、そうじゃない?」と、笑っていました。
実際、ラジカセの操作を覚えたのは母だけしかいないそうです。
母は、説明書を家に持ち帰って、自分で読んで覚えたため、言いたくなる気持ちは分かります。
でも...とにかく、言い方がキツイ。
ですので、その時にも「言い方を変えて」と言ったのですが、母は納得していなかったんだな...ということが分かりました。
母の言い分は、とにかく「はっきり(意味が伝わるように)言わないと、真剣に聞いてもらえないので、言う時は言わないと駄目なのよ」ということのようです。
それでも...物は言いようです。
今後も、同じ様な物言いをしていると、サークルに居づらくなるのではないかと心配です。
ご近所さん以外の人付き合いは初めての母ですし、できれば皆さんと仲良くして長く楽しんでもらいたいと思うのです。
そのためにも、なぜ言葉を選ぶ必要があるのかを、どうしたら分かってくれるだろうかとモヤモヤしています。
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