こんにちは、ブログ「キッチン夫婦」を運営している夫のKです。
前回は妻が息子との関係を書きました。
前回の記事:14歳男子の継母になった私。4年たって突然訪れた...「息子との嬉しい瞬間」/キッチン夫婦(妻)
今回は86歳の父と83歳の母が住む家の「恐ろしい冷蔵庫」の話を書きたいと思います。
両親は2人暮らしで母の物忘れがひどくなるにつれ食事の用意に苦労するようになりました。
同居を提案した事もありましたが「二人で気楽にしてる方が良い」と言って望んでおりません。
妻が月に2~3度夕飯を作りに行き、両親は大変喜んでいます。
というのも母が料理をあまり作れなくなり、宅配の食材やスーパーの惣菜が多くなったから。
宅配は種類も豊富で味も美味しいけど、毎日のように食べていると飽きがくるらしい。
そんな状況なので、妻が作る温かい手作り料理を何よりも楽しみにしているのです。
料理を届ける時には二人で行きます。
妻が食事を用意している間、私が何をしているかというと、妻にはできない「大切な役割」を実行しているのです。
それは「食べれない食料品の整理」。
実家の冷蔵庫は恐ろしい。
賞味期限切れの食品が山積みになっているし、スーパーで買った天ぷらなどの食べきれないおかずがラップをかけたまま。
いつ買ったんだ~と思う古い状態のおかずもたくさん冷蔵庫に入っています。
両親は料理済みの魚の冷蔵食品をよく買ってきます。
手料理でなくても満足のいくレベルなのですが、冷蔵食品と冷凍食品の区別がつかないのでやっかいなのです。
冷凍の魚などを一度取り出して、今度は冷蔵に入れてしまう。
すると魚は解凍され袋が空気で膨張される。
もはや食べれる状態ではない......。
こんな状態になった食材がたくさんあります。
両親に冷凍と冷蔵の違いを何度も説明しても理解はしてくれず......。
そしてしつこく言うと機嫌が悪くなるのです。
また冷蔵庫だけではなく、電子レンジには必ずのように温めたまま食べていないおかずが入っていて、床には腐ったままの野菜が放置されています。
これではカビも生えるし悪臭もしてきます。
そしてこれらを捨てるのが私の役割なのです。
その他に賞味期限を何年も過ぎたお菓子もたくさん。
なにかの本で読んだことがあるのですが、高価なお菓子などは自分一人で食べるのがもったいなく感じ、子供や孫たちが来たら食べさせようと思い、とっておく習性が高齢者にはあるらしい。
高齢になると味覚、嗅覚が鈍ることから賞味期限切れの区別がつきにくくなるともいいます。
しかも日にちが小さく書かれていて読めない為、多かれ少なかれ高齢の人は期限切れ食品をたくさん放置してしまうらしいです。
私の両親は小さい頃から他を節約しても食べ物だけはたくさん食べさせてくれました。
自分たちが昔、食べ物に苦労をした経験があるため、子供達だけにはそのような思いをさせたくなかったらしい。
そしてしっかり食べていたら病気にはならないと信じています。
どおりで食卓には食べきれないくらいのおかずが並んでいたはず。
その習慣的なものが抜けないからなのか、自分達二人きりになっても食料品は多すぎるくらいにいつも買ってあります。
両親の食べ物に対するそういった思いを知っているし、「もう少し加減して買ったら」とかも言えません。
振り返れば1年ほど前から私が捨てるようになったのですが、その前までは古くなった食材がそのまま放置されていました。
私達が食べたら間違いなくお腹をこわすとはっきり言えます。
ですが両親が腹をこわしたり、食中毒になったことはありません。
そう考えると両親の胃袋は強靭だなぁと感心してしまいます。
しかしだ!
「お前が来ると何でも捨てる。贅沢だし気にしすぎるんだよ」そう言われても、腐った食べ物を捨てるのは、やはり私がすべき役割だと思っています。
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今回紹介する料理は、両親も大好きなあっさりめの「ホクホク塩肉じゃが」です。
材料(4人分)
牛切り落とし肉...100g
じゃが芋...4個
人参...1本
玉ねぎ...1個
ごま油...大さじ1.5
メイプルシロップ...大さじ1.5
酒...100cc
ねこぶだし...1カップ
塩...小さじ1.5
薄口醤油...小さじ4
作り方
① じゃが芋、人参は食べやすい大きさに、玉ねぎは薄切りにする
② 鍋に油を熱し、牛肉を炒め、火が通ったら一度取り出しておく。その鍋に、じゃが芋、人参、玉ねぎを入れ、油が全体に回るまで炒める
③ ②に牛肉を戻し、メイプルシロップ、酒、だし、塩を加えて15分煮る
④ 薄口醤油で味を整え、さらに5分煮たら出来上がり
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