こんにちは。ブログ「キッチン夫婦」の妻です。
前回の記事:もうすぐ巣立っていく息子が「おやじの味」と言う、我が家の定番ポテトサラダ/キッチン夫婦(夫)
ステップファミリー、つまり子連れ再婚夫婦の私達。
夫と私が結婚したのは約7年前。
夫の連れ子である息子は当時14歳の中学2年生だった。
私は初婚だったし子育て経験もなし。
不安ばかり先立ったが、よく一緒に遊んだ甥っ子が息子と1歳しか違わないので、甥っ子を通してその年の男の子はどんな感じなのかを見ていた。
3人で住んだらどういう生活になるか、どういう態度でいるのがいいかなど考えていた。
...と言っても実際は十人十色。
いくらシミュレーションしてみてても、うまくいくこと、いかないこと当然様々。
振り返ってみるとしつけ面のことなど結婚前から夫とはわりと話し合った。
ただ話をしたところで実際の生活が始まってみないと、想像できなかったことも多かった。
その一方で息子が「結婚そのものに賛成してくれている」ということが、不安をちょっと和らげ今の生活を始めることに踏み出せた。
小さい子供なら着替えせたり、手をとって歩いたり、いろんな手助けをする際、触れることが自然にあるが、一般的に「14歳以上になった子の身体に触れる」という機会はどれくらいあるのだろう?
私は今までに2度だけ息子に触れたことがある。
1度は、今年の事で丸テーブルを囲んで話をしている時、息子が隣にいたので、中身は憶えていていないが、世間話程度のものだったろうと思う。
話しながら「そうなんだって、ね!」くらいの感覚で肩に"ぽん"と触れたこと。
もう1度は、夫も私も大きな思い出として残っている経験で、サッカー部にいた息子が中学3年生の最後の大会、最後の試合で負けた日。
試合後に監督、コーチ、親、子供たちがみんな集まって最後の試合を振り返ったミーティングの際のこと。
子供たちは地面に体育座りをしてコーチの話を聞く、親は周りに立って聞いている状況。
練習試合で負け試合の方が多かったチーム。
それでも泣くことはなかった子供達。
そんな中、この日、三年生は最後の試合となった負けた悔しさからだろう、キャプテンでもあった息子は他の誰よりも泣いていた。
そしてあまりにも泣いていて、いたたまれない感情からだと思う。
私はしゃがんで息子の背中をさすった。
それが最初に息子に触れた時で、自分にとっては印象深い瞬間だった。
息子はその後、さらに泣き崩れ、泣きながら地面に転がってしまうような感じでいた。
今までそんなになって泣く人を目の前で見たことがなかったことも合わさって、この日の出来事は私にとって忘れられない。
夫にとっても今でも忘れられない感動した場面だったと言って涙ぐむ。
またその時、他のお母さんが「Y君(息子)、今まで一生懸命頑張ってきたからあんなに泣けるんだね」と言っていたのも記憶に残る。
確かに息子は、キャプテンに向いていないと自分で言い悩みながらも大好きなサッカー、そしてキャプテンとして一に生懸命に取り組んでいたと思う。
これほど泣くということは、何か心理的な支えが必要なのかと心配にもなったが、夕飯時には普通に戻り大丈夫だったので安心した。
当の息子本人には、悔しさを思い出させたくもないので、その日のことは今まで聞いたことはない。
息子は21歳になったが、今からもう数年後、もう少し成長した際にお酒でも飲みながら、懐かしく笑って思い出話をできたらいいなと思っている。
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今回のレシピは、さつま芋があんまり好きじゃない息子にも初めて喜んで食べてもらえたさつま芋を使った一品。
甘さが気にならず、おかずとして食欲が進みます。
『さつま芋と鶏むね肉の甘辛さっと煮』
材料
さつまいも乱切り...200g
鶏むね肉ぶつ切り...200g
a:しょうがの絞り汁...小さじ1
a:酒...小さじ1
a:しょうゆ...小さじ1
ねぎの輪切り...1/2本
しょうがの薄切り...2枚
水...50ml
酒...大さじ1
しょうゆ...小さじ2
砂糖...小さじ1
ごま油...小さじ1/2
サラダ油...小さじ1
作り方
①ぶつ切りした鶏肉をaを混ぜ合わせたタレに5分漬ける
②乱切りしたさつまいもを水にさらした後に水切りをする
③フライパンを熱し、サラダ油をひき①の鶏肉の表面を焼き、焼きめが付いたら裏返す
④さつまいもしょうがを加え、混ぜ合わせ蓋をして5分ほど煮込む
⑤蓋をとりねぎを入れて混ぜ合わせ、皿に盛りごま油をふって出来上がり
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