<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おだんご
性別:女
年齢:45
プロフィール:最近和菓子にはまっています。
家族四人暮らしで、高校生の息子と大学生の娘がいます。
現在高校二年生の息子は、パティシエになりたいと言い出しました。
進学は大学ではなく、パティシエの資格が取れる専門学校に行きたいとのことです。
子どもは好きな道を行けばいいと思っていたつもりでした。
しかしいざ、パティシエと聞いて動揺している自分がいます。
息子は小さな時から夢中になると一生懸命頑張りますが、出来てしまうと飽きてしまう性格です。
逆上がりをがんばるといって、小学校から帰ってきては特訓。
やっとできるようになると、鉄棒には見向きもしなくなりました。
友達がサッカーをやっているのを見て自分もやりたいと言い出し、やらせてみたこともあります。
初めこそ一生懸命でしたが、途中で飽きてしまったようで、試合には一度も出ずに終わりました。
息子が将来の夢を見つけ、夢に向かって努力しようとしていることはとても素晴らしいことだと思います。
だからこそ、息子を応援しなければならないのに「大学に行って普通に就職しなくて大丈夫なのだろうか...」と不安でいっぱいです。
私と旦那は大学卒で、専門学校のことをよく知らないということもあるのかもしれません。
そしてこのご時世、終身雇用制度などもうなく、普通の就職がないということも分かっています。
でも...一度専門学校に行ってしまったら、大学に行きたくなったとき行きなおすことは、時間的にも予算的にも大変です。
就職も、もしパティシエになりたくなくなったとき、入社できる会社が見つかるのかも疑問です。
大学に行っておいたほうが選択肢がありそうだと考えてしまいます。
息子にどうしてパティシエになりたいと思ったのか尋ねると、私が作るケーキが美味しくて自分も作ってみたくなったようでした。
「ケーキ屋さんを開いて、お客さんが喜んでくれる顔を見たい」と素直な気持ちを話してくれました。
自分のケーキがきっかけということは大変うれしく、ありがたいことなのですが、その思いが続くのかな...とも思ってしまいます。
また、パティシエになり自分のお店を持った場合、経営者としてお店をやっていくことの大変さも分かっていないことが不安です。
心の底から応援してやりたいのに、どうしても引っかかってる自分がいます。
高校二年生なのであと一年ちょっとなら受験に費やす時間もあります。
「本当に大丈夫?」
「パティシエはケーキだけを作っているわけにはいかないんだよ?」
「もう一度よく考えてみたら?」
息子についつい言ってしまう自分が嫌です。
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