<この体験記を書いた人>
ペンネーム:鳴門金時
性別:女
年齢:52
プロフィール:いつでもどこでも行ってみたい、海外旅行大好き主婦
夫は51歳の会社員です。
私も会社勤めではありませんが夫の半分くらいの収入はあります。
3人子どもがいて、ようやく一番下の息子が高校3年生になりました。
子どもたちの進学が重なり、塾や講習、受験費用などでお金が飛ぶように消えて行った頃のことです。
これ以上収入を増やすのは難しいので、なんとか出費を抑えるために「つもり貯金」を始めました。
その頃、子どもが一緒に出歩くことが少なくなったので、夫婦で休日のたびにランチを食べ歩いていました。
週に2回行くと、まあまあな出費。
それを我慢して家で作るようにしたのです。
そして「今日の献立、外で食べたらいくら払う?」と値段設定をしてもらい、夫が「800円かなー、900円かなー」と言うと、「じゃ、2人分だから〇〇〇円ね〜」とできるだけたくさん貯金箱へ入れてもらいます。
以前なら月に2回、3回と家族で晩ご飯に焼肉や回転寿司に行っていて、夫はお酒も飲むので1回の出費が1万円を下ることはありませんでした。
それも我慢して「同じような内容で三分の一以下だよ!」とプレゼン。
焼肉の場合、鶏肉豚肉中心で、ソーセージや冷凍の餃子や焼売などなんでも焼きます。
「食べ放題やで! おひとり3000円になります」と言うと「え〜! 牛肉ないのに高い〜!」「パパは飲み放題だからプラス1500円!」などと盛り上がります。
もちろん子どもからお金をとるわけではありませんが、これだけ節約できたよ、外で食べるよりこんなに安いんだよ、と教えるために、あえてあからさまにお金の話をしていました。
寿司は手巻き寿司で、刺身は高いので最小限にして、ツナ缶のマヨネーズ和えや卵焼き、納豆にキムチなど。
時には焼いた豚肉や鶏肉を寿司飯と海苔で巻いて食べるなど、寿司と焼肉の合わせ技な日も「今夜は手巻き寿司と焼肉両方食べ放題だから高いよ!」と盛り上げて楽しんで貯金することができました。
当時は外食費というのが家計の多くを占めているんだな、と思いました。
住宅ローンや保険などはどうしても削ることが難しいので、手っ取り早く出費を抑えるには外食費、及び食費を削るのが一番簡単だったのです。
正直、本当にお金が足りなくて気持ちがすさみそうになることもありましたが、「外食したつもり!」と家族全員で笑いに替えて盛り上がれたのは、思い返すと楽しかったです。
子どもたちにあの頃の親の苦労が伝わっているかどうかわかりませんが、「楽しかったな」と感じてくれていたらいいな、と今思い返して懐かしんでいます。
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