「本家の長男」「聖職者」。2つの看板を守るため、年金を使い果たす80代の義父母

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:マルモ
性別:女
年齢:55
プロフィール:夫、子供3人で暮らしている主婦。義父母とは近くに住んでいるが所帯は別。義父は89歳、義母は81歳。

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主人の実家は「本家」に強いこだわりがあります。

義祖父は警察官で、義祖母は町内会の役員などを歴任する社交的な女性

当時はアパート収入などがあるため、暮らしぶりはわりと派手で、特に義祖母は見栄っ張りで、お金を使う人だったようです。

義父はそんな「本家の長男」で「教師」でした。

教師が「聖職者」と言われた時代です。

義父も周囲から尊敬される立場にありました。

そんな家に嫁いだ義母は、「本家の長男の嫁」と「聖職者の妻」いう2つの立場を必死に守ってきました。

そして「家の名に恥じないよう」という暮らしが染みついているのか、義祖父母が亡くなり、アパートも手放し、義父とふたりで年金生活となった現在も......祖母たちのような「見栄を張るためのお金の使い方」を変えようとしません。

例えば。

法要などがあると、その費用を支払うのはもちろん、関わる人全員にお土産を用意したり、お寺への献金の額も「平均額の倍」を包みます。

神社に「奉納金額」が貼りだされる「町内のお祭りの奉納金」も、常に高額です。

端から見たら、裕福な家庭に見えるでしょう。

実際、私も義父母の暮らしぶりから「主人の実家はお金に余裕があるんだな」と長年思っていました。

しかし、2年程前に義父が大腿骨骨折で入院した際、義母から「パパの年金が入るまで、手元にお金がないから(治療費を)払えない」と打ち明けられました。

当時義父母は家の一部をリフォームしてはいたものの、裕福だと思い込んでいた私は「20万円にも満たない額が払えないの?」と心底驚いてしまいました。

その場は我が家が立て替えて支払いましたが、義母に年間の収入額と支出額を聞いたところ、2人で生活するには十分な年金をもらっているのに、それ以上に周囲への「見栄」のために、貯金を崩してまで、お金を使ってしまっていることがわかりました。

また、気が大きくなるのか、義母は「年金が入るとすぐ使ってしまう」ことも......。

主人や私が「今後のことも考えて、生活を変えていかないと」と言うと「変えられないものが沢山あるのよ。あなた達は何も分かっていない」とヒステリーを起こしてしまい、手が付けられません。

貯金は義父母のお金なので、好きに使えばいいとは思います。

でも、先日も親戚の集まりで、全員分の飲食代をにこやかに支払った後、帰りの車の中で「年金支給日までお金がない」と嘆いている義母を見てしまうと、義父母の今後がとても心配になります。

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