<この体験記を書いた人>
ペンネーム:はまぐりのぺぺ
性別:女
年齢:40代
プロフィール:手紙を書く事が好きな、SNS苦手なアナログ主婦です。
母には浪費癖があります。しかし、若いころからというわけではなく、新婚当初は普通のサラリーマンだった父の給与でやりくりできたようです。
特売になっているお酒などを買いだめしては父にどんどん飲まれてしまい、お金のない生活だったとよく話していました。
ただ、父が勤めていた会社の社長になると、父も母も贅沢することに拍車がかかっていきました。
父から生活費のみを渡されていた母は、これを「使い切ってよいお金」と思っていたようです。子どもの私から見ても心配になるほどの金遣いでした。
そして両親が60代になったとき、会社は倒産。
現在父は亡くなり、母は公営住宅へ引っ越ししました。
貯金はまったくなく、引っ越し費用が払えないので、私たち姉妹と母の兄弟にお願いしてなんとかしました。
父の死後残されたものを整理していると、200万ほど父の保険金が入るのがわかりました。兄弟親戚で相談した上、これは母に渡すのではなく私が預かることになりました。
万が一母に何かあったとき、入院費や葬儀代に充てるためです。
父のときは入院費が払えなかったので私が肩代わりし、また葬儀も予算がなかったため十分なことができず家族だけの火葬のみ。
そんなことにならないように、母にお金を残さなければということになったのです。
母にも説明して納得してもらいました。
そして、遺族年金の受給が始まったのですが、それは幸いにも70代の母には十分という額でした。
「この年金をうまくやりくりして家賃を払い、自動車を維持し、健康に気をつけ、生活をすること」と念を押し、父の死去時に借りたお金も少しずつ返す計画を立てるようにと話しました。
母が自立してくれることを願ったのです。
ですが、しばらくたった後、公営住宅での生活が順調かと様子を見に行ってみたのですが、母は留守でした。
携帯電話もつながりません。
夜になって再度かけてみたところ、東京で観劇したとのこと。
このときはまあ大変な父でしたので、少しは羽を伸ばすのもよいかと目をつぶりました。
ただ、その後も時々連絡してみると友人とランチや、知り合いの家に食事を作って持って行ったや、温泉に行ってきたなどと話すのです。
そしてとうとう「お金が足りない」と言い出した母。
私たち子どもはそれぞれ結婚して皆専業主婦でしたので、自由になるお金もありません。
そういうこともあって母にはきちんとしてほしく、お金の管理はうるさく言っていたのですが、結果駄目だったようです。
母の考えには私が預かっている父の残した200万があるのだろうと思います。
しかしこれは、父のときのようにならないための大切なお金。
渡すわけにはいきません。
そんな中、母の状況をみた親戚から当面現金が必要だろうと10万円を渡されました。
母はありがたくお借りしたようなのですが、まだ返していないようです。
もちろん私が今までに貸した分も返ってきてません。
母が自立して節約や我慢する姿を見たいというのは無理なのでしょうか......。
しかも母はこのような状況なのに自覚がありません。
決め手になったのは、家族で集まったとき、有名店のケーキが準備されていたこと。
あきれてしまい、私は母と連絡を取ることをやめることにしました。
どうにでもなれ、という気持ちになったのです。
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