<この体験記を書いた人>
ペンネーム:うめっこ
性別:女
年齢:68
プロフィール:68歳になる主婦です。最近、実母の介護に疲れてしまっています。
私(68歳)は今、実母(92歳)の介護をしています。
私は嫁に来た身ですが、旦那(68歳)とは地元も同じで、私の実家とそこまで離れていません。
旦那の両親は二人とも数年前に他界されているので、旦那も「お義母さんを大切していこう」と言って母の介護を応援してくれています。
しかし母は昔から潔癖なところがある人。
気難しいところもあり「他人に触られること」を極端に嫌います。
軽い認知症の気もあり、最近では下のお世話をしている時に、実の娘である私でさえも蹴ったり引っ掻いてきたりする時があります。
そんな母ですので、私の旦那はもちろんのこと、孫にあたる私の娘(33歳)でさえも母の介護の手伝いは出来ません。
娘は2年前に結婚して近くに住んでおり、学生の頃に資格をとって介護職についています。
積極的に手伝ってくれようとするのですが、母自身がそれを頑なに拒むので、どうしようもありません。
ただ、私も最近母の寝起きを手伝ったり、お風呂の介助をしているせいか腰や手足が痛むようになって来てしまいました。
私ももうそれなりの歳ということもあると思うのですが、朝、寒い日ですと自分が起き上がるのがやっとの時もあるほどです。
幸いにも娘が少しでも楽なようにと、母を抱き起せるようコツなどを教えてくれてはいるのですが、介護素人の私には体力的にもなかなか難しく、母と一緒に転げそうになることもしばしばあります。
先日も下のお世話をしている時に蹴られてしまい、床に転んで太腿に痣ができてしまいました。
オムツを取り換えようと、ベッドの横に手を伸ばした際に腕を掴まれ、引っ掻き傷がつくというのも最近では日常茶飯事となってきてしまっています。
何より、自分のものであるのに「臭い臭い」と喚きちらし、それを私のせいだと言わんばかりに怒鳴りちらすことも増えました。
もちろん母には長生きしてほしいです。
私は小さい頃に父親を病気で亡くしていて、母が女手一つで私を育ててくれました。
当時はかなり苦労したと伯母から聞いたこともあります。
しかし、それでも蹴られたり罵られたりの毎日で、心も体も疲れてきているのが現状です。
幼い頃の優しかった母の姿を思い出すたび、目の前の現実の母と比べてしまって、自然と涙が出てきてしまいます。
母の長生きを願っているのに、もうこの辛さから解放されたいと、毎日の母の介護に心が折れそうになっています。
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