90代義母が暮らす介護施設で目に付く「ちょっと乱暴な職員さん」。夫が解決に乗り出した結果は...⁉

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:さくら
性別:女
年齢:52
プロフィール:義母が入所している介護施設。少々乱暴な振る舞いの職員さんが気になっていたら、ある日夫が解決してくれました。

90代義母が暮らす介護施設で目に付く「ちょっと乱暴な職員さん」。夫が解決に乗り出した結果は...⁉ 33.jpg

90代の義母は介護施設で生活しています。

そこで介護士さんの気になる行動を目撃しました。

例えば、入所者さんの口に食べ物を押し込む、お風呂に入れてあげない、シーツ交換の時にぶつぶつ文句を言いながら作業をするなど...。

どれをとっても嫌な気持ちになることばかりです。

幸いなことに、その介護士さんは義母の担当ではないので、我が家的に実害はないのですが、知ってしまった以上、放置できません。

とはいえ、ヘタに動くとその矛先が義母に向かう可能性だってなくはない。

「う~ん、どうしたものか......」

悩んだ挙句一旦は撤収。夫に相談することに。

実は我が夫、これまでいろんなトラブルを解消してくれているとっても頼れる存在なのです。

早速事情を話してみたところ、「分かった。俺に任せて」と予想通りのリアクション。

「まずは事実確認から始めよう」となりました。

ということで、週末を待って介護施設に向かい、その介護士さんを暫くモニタリング。

すると、すぐに問題行動に出くわしました。

それは食事の介助中の出来事。

入所者さんが咳き込んだタイミングで食事をさっさと取り上げて強制終了してしまったのです。

まだ食事が始まったばかりだというのに。

取り上げられた入所者さんは何も言えずにあきらめの様子で、悲しそうにうなだれていました。

それを見た夫はすぐさまそこに向かい直接対決となりました。

夫:介護士さん、ちょっといいカナ?

介護士さん:なんですか?
夫:あのご婦人、食事終わってないよね。
介護士さん:......急いでいたので......。
夫:それで取り上げるの? まだ食べてるのに?
介護士さん:......いや、それは......。
夫:いつもこうなの?
介護士さん:............。
夫:介護の仕事は凄く大変なのでしょう。それはきっと経験した人にしか分からないのだと思います。ですが、だからと言って今あなたがやったことが間違っていることは私にも分かります。どうですか?
介護士さん:......スミマセン......。
夫:ところで、ここにはあまりお見舞いの人が来ないみたいですよね。となると、介護士さんのストレスも大きくなるのかもしれませんね。
介護士さん:はい?
夫:私は毎週必ずここに来ます。もし、その時何か私に話したいことがあればお聞きしますよ。あなたのストレス発散に役立てれます? オレ。
介護士さん:え???
夫:母はこちらでホントにお世話になっていて、そのことにはいつも感謝しています。自分にはできないことをしていただいているわけですから。その分、私にできることがあればやろうかなと。もっとも、私にできるのはお話しすることくらいですが。
介護士さん:お気持ちだけも嬉しいです。
夫:そうそう、食事を続けさせてあげてください。
介護士さん:あ! はい。ホントにすみませんでした!

こうして、このトラブルはスカッと解決することができました。

これは、きっとだれしもが心に持っている、ダークな心のスキマが生んだトラブルなのカナと想像するのです。

もし、周囲がそれに気づいたならば、そこから逃げず直接触れ合うことで解決できることもあるのだと実感しました。

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