<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴあにっしも
性別:女
年齢:56
プロフィール:子育て終了と共に介護生活に突入した昭和真ん中世代です。
義母の介護生活もかれこれ6年目。
義母は独身の義弟と2人で私達の近所に暮らしていますが、夫は当初から介護には関わりたくないようでした。
6年前は遠距離通勤をしていたので仕方がないと思っていましたが、現在は定年を目前に仕事を辞めて毎日家にいます。
それでも相変わらず自分のやりたいことが優先。
義母のお世話を代わってもらおうとお願いすると、思いっきりムッとします。
お世話を始めた頃の義母はまだ要介護2。
ひとりで食べることや歩くことは出来ていましたが、粗相や認知症による見当識障害などがあって目が離せない状態でした。
デイサービスへは毎日のように通っていましたが、その送り出しや帰宅後の食事、さらに義実家に連れて帰ってハミガキをして着替えさせるなどのお世話が必要でした。
その頃の私は、介護サービス施設と同じくゴールデンウィークやお盆休みもなく、2、3日家を空けることもままなりません。
家を空ける時は、義母をショートステイに預けるなどの予定を3カ月前から立てる必要があり、まとまった自分の時間を捻出することは大変でした。
そんな中でも、夫は一カ月のロングバケーションを取って海外に語学留学に行ったり、旅行に出掛けたり。
「(義母の世話を)代わってあげるから行っておいで」などと声をかけてくれることは皆無。
いつも自分ファーストでした。
夫はどこにも出掛けられない私に「(自分で)行ける状態を作って、行きたければ行けばいい」などと言います。
夫からすると、どこにも行けない状態を作っているのは私自身であり、「それをどうにかできないあなたに問題がある」という考え方でした。
そんな介護生活も6年が過ぎ、義母は要介護5で寝たきりになりました。
今は小規模多機能施設と義実家の2カ所を行ったり来たりし、一週間のうち半分だけ義実家に戻ってきます。
私は週末と月に2回の訪問入浴の時に行けばいいので、以前に比べればずいぶんと楽です。
それでも訪問入浴の日や週末には予定を入れないように気を遣いながら、ここ1年ほど過ごしてきました。
そんな折に、友人から「2、3日泊りがけで出掛けない?」とお誘いを受けました。
日程を確認すると義母の訪問入浴の日が重なっています。
散々迷った挙句、私は「出掛けよう」と決意し、思い切って夫に義母のお世話をお願いしました。
最初は「わかった」とは言ってくれたものの、義母のお風呂の件を伝えると「はぁ?」と思いっきり不愉快そうな返答。
たまたま義母のお風呂の日と重なったのに、「なんでそんな日に予定を立てんだ」と嫌味たらたら。
以前に「あなたの問題」と言ったのはどの口だったのか、耳を疑いたくなりました。
たったの2時間弱、訪問入浴の時間に立ち会うだけなのにこれです。
義母が2年前に入院し、もうそれほど長くないと言われて「可哀そうだから連れて帰る」と半ば強引に家に連れて帰ってきたのは夫。
でも主たる介護者は同居する独身の義弟で、その補佐は私。
家に帰ってきてからの義母は想定外の回復を見せ、介護生活はいつまで続くのか予測不可能になりました。
子育て同様、介護だって思った通りにはならないのです。
義母が弱った時だけ妙に協力的だった夫。仕事を辞めて家にいるようになっても、義母のお世話をしたくないことには変わりはないようです。
そんな相変わらずの夫にモヤモヤが晴れません。
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