戻れないし...進めない!20年前、局地的豪雨で経験した「まさかの事態」/キッチン夫婦(妻)

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こんにちは。ブログ「キッチン夫婦」を運営しているべにゆうです。

前回は東日本大震災の際にライフラインが止まってしまった際の経験を書きました。

前回の記事:宮城の実家で経験した東日本大震災。忘れられない「土鍋ご飯」の味/キッチン夫婦(妻)

ここ数年で特に水害が多いと感じたのは私だけではないはず。

そこで20年近く前の事になりますが、台風や大雨の予報が出ていない時に、道路の冠水により車が被害に遭ったことを今回は書きたいと思います。

ある年の真夏のこと。

その日は仕事で会社から30分程離れた場所に車で外出し、用事を済ませ、帰宅しようとしていた時のことです。

雨が少し強めに降っているかなという程度で大雨注意報なども出ておらず、その後、"まさかの事態"に遭遇するとは思ってもみませんでした。

アンダーパスではないのですが、市街地の高台から下っていく坂道。

何度かは通ったことのある道ですが、普段はまったく通る道ではありません。

わりと急な坂を上り、下り始めたところで一瞬目を疑うような光景が。

えっ、水・・・!?なに・・・!?

坂の途中から予想もしなかった一面に広がる水。

にわかに状況を把握することができずにいました。

市街地などで局地的な大雨が降ると、下水道や排水道が水をさばききれなくなりあふれ出し、雨水が建物や土地、道路などを水浸しにすることがあります。

内水氾濫というそうですが、その現象だったと考えらえれます。

私は台風や大雨の際の川の増水などに関してはかなり敏感になっていますが、その当時は雨で道路が冠水することに対しての危機感は持っていませんでした。

それと今と大きく違うのはスマートフォンを持っていなかったこと。

現在地の状況を客観的に知るのは難しかったと思います。

トラックなどの大きな車はスピードを落としながらゆっくりと進んでいるようでしたが、普通車は脇に寄せたり、横道に入ったり、真ん中で止まってしまったりと様々。

私達が乗っていたのはミニバン。

私は助手席に乗っていて、運転手の同僚(女性)と

「進めないよね」

「かと言って戻ることもできないし」

「どうしよ」

「こういう時どうしたらいいんだ」

と話をしていました。

二人とも全くどうすべきかの知識はなく、そうして止まるにも寄せるにもできかねているうちにエンジンが止まってしまい、慌ててエンジンをかけ直しましたがかかりません。

後に、こういう場合はエンジンをかけ直してはいけないことを教えられました。

しかし道路の真ん中で止まってしまったため、邪魔になるのでどうにかしなければと思い、外へ出てみる事にしました。

ドアはまだ普通に開けることができましたが、その時車内の足元に水が入ってしまいました。

当然と言えば当然ですが、初めて目にしたその光景にぞっとしたのを覚えています。

外へ出たものの車をどうしたらいいかわからず、他の車はどうしているんだろう、このままでは邪魔になるから押してどけないといけないかと話し合っていると、目の前に大型トラックが止まってくれました。本当に救いの神でした。

運転手さんが「近くの車屋までけん引するから」と言ってくれたので、助けてもらうことにしました。

当然お礼をその時言っているはずですが、今でもお礼をしたい気持ちです。

けん引ロープをつけ引っ張ってもらっている間、車に乗ってたのですが、水に浮くような感じで進んでいくので不思議な感覚と怖さを感じていました。

この時の気持ちの悪い怖さは忘れる事ができません。

そこから5分もかからない場所にディーラーがあり、そのまま修理で預けることになり、代車で帰宅しました。

エンジンが止まった後、エンジンをかけ直してしまったことで、中に水が入り、修理代がかなりかかってしまいました。

ディーラーさんが「短い間だから良かったけどすごい雨だった」と言っていましたが、私達が出発した地点ではそうではなかったので、まさに"局地的"に降ったようです。

この時の経験で局地的豪雨の怖さ、川からの洪水以外の水の怖さも知ることになり、また近年の大雨被害を見ても車は水に弱いということを知りました。

もしも車がもっと浸水したり、水が増えた場合はどうするんだろうと考えるようになり、窓ガラスを割る専用のハンマーを車載するようになりました。

この緊急脱出用ハンマーはたくさん種類が出ていますが、窓を割る実験で3回以内に割ることができなかった製品も中にはあるそうなので、もし買われる場合には、ちょっと調べてから購入することをおすすめします。

今回のレシピは「切干し大根のツナ缶戻し」。

鉄分、カルシウム、食物繊維など災害時に不足しがちな栄養が摂れ、洗い物が出ないおすすめの調理法です。

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『切干し大根のツナ缶戻し』

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材料

切り干し大根...30g

にんにくチューブ...小さじ1/2
しょうゆ...小さじ1
マヨネーズ...小さじ2
ごま油...小さじ1/2

作り方
①切干し大根をポリ袋に入れ、ツナ缶を液体ごと入れもみこむ
②にんにくチューブ、しょうゆ、マヨネーズ、ごま油を加えさらにもみこめばできあがり
③食べやすい大きさにはさみでカットしていただく
※野菜ジュース大さじ2程度を足したり、葉ものをはさみで切って合わせたり、サラダのトッピングに使っても美味しいです
※ポリ袋の利用、紙皿やお皿をラップで包んで使うと、災害時洗い物がでなくて済みます

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キッチン夫婦

50代夫と40代妻、大学生の息子の3人家族。ステップファミリー(子連れ再婚家族)になって6年目。4年前から"おいしいで今日も仲良し"をテーマにブログ「キッチン夫婦」を夫婦で運営。主に日々作った料理と家族の日常をのせています。また、地元東北のおいしい食材を伝えたい思いも強く、ブログを続けている動機の一つです。夫婦それぞれが家族を思って作る料理、一緒に食事をすることで生まれる話題や会話を大切にしています。そのことが私達家族の気持ちにつながりができることを実感してきたからです。いつか本当の家族の『絆』ができることを願いながら。いつか将来息子がこの家族を振り返る時期がきた時に笑顔が思い浮かぶように。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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