<この体験記を書いた人>
ペンネーム:しましま
性別:女
年齢:50
プロフィール:一人息子は進学のため家を出て、夫はサラリーマン。私はドラッグストアで商品出しのパートしてます。
義父が亡くなった時、広い家に義母が一人になるのは若干不安もありました。
ですが私たちが一緒に住むとなると、夫の通勤が不便になってしまいます。
義母はしっかりした人なのでまあいいか、と思ったのですが...それが失敗でした。
義父が亡くなって10年経ったころ、義母が突然「恋人ができた」と言い出しました。
夫も私も10年も経ったことだし、そんなこともあるよね、老けこまないのはいいことだ、認知症予防になるかも、と軽く考えていたら、しばらくして「結婚する」。夫の大反対を無視して入籍してしまいました。
義母70歳の時のこと。相手は15歳年下の55歳です。
年齢の差。交際半年ほどのスピード婚。
もう何に驚いていいかわからなくなる程、いろんなことにびっくりしてしまいました。
私はもともと義母とは上手くいっていて、月に1度は義母の家でお昼をごちそうになったりしていたのですが、再婚してからは外で会うようになりました。
何度か夫も誘ってみたのですが、「俺の前でおふくろの話は2度とするな」という態度で、相手にもしてくれません。
でも、年下の相手のことを「まあちゃん」と呼び、嬉しそうにノロケ話をする義母は本当に幸せそうで、義母の話をファミレスでゆっくり聞くようになったのです。
そうやって何度も義母の話を聞き、ちょっとモヤモヤしながらも「一度私たち夫婦からちゃんと挨拶に行ったほうが良いのではないか」「でも夫にどう相談しようか...」などと考えていました。
私がぐずぐずしている間に2年程経ち、恒例のファミレスに義母と出かけた日のこと。
いつになく義母の口数が少ないので具合が悪いのかと尋ねると、「まあちゃんが浮気相手をうちにつれてきた」と言うのです。
今義母の住んでいる家はもともと夫の祖父母が住んでいて、義母がお嫁に来た際に庭の隅にミニキッチンとトイレ、四畳半が二つある離れを建て、祖父母がそちらに隠居した、というもの。その離れにまあちゃんが愛人を住まわせているというのです。
半年ほど前からまあちゃんに怪しい素振りが増えてきて、先日問い詰めたら開き直って連れてきて、そのまま離れに住まわせてしまったそう。
この話に私はどう反応したら良いかわからず、「離れはお風呂ないけどどうしてるの?」と的外れな質問をしたほどです。
もっと早く確認しておくべきだったのですが、この時わかったことは、まあちゃんはそもそも無職・無収入で、義母の年金や義父の生命保険などから義母がお小遣いを渡していたということ。
義母のお金で他の女と遊んでいたのかと思うと悔しいやら腹立たしいやら。
すっかり小さくなってしまった義母を見ていると、私のほうが泣きたい気分になってしまいました。
挙句の果てに、向こうのミニキッチンではろくに料理もできないから、と言って義母が自分とまあちゃんのために用意した食事を三等分させて、三人で食事をしているというのです。
義母は無職の人間二人にたかられているとしか思えません。
出て行ってもらうわけにはいかないの? と聞くと、彼女が出て行くなら自分も出て行くとまあちゃんが言った、と。
私とうちへ帰らない? そんな人たちと一緒に暮らすのはしんどいでしょう? と聞くと、二人きりにはしたくない、と。
それもそうかと思い、来月の約束をして別れました。
帰ってちょうど帰省していた息子と夫に事情を離すと息子はドラマみたいだと大笑い、以前からこの件に関して機嫌の悪かった夫は「ばかばかしい」と言ったきり、口もきいてくれません。
義母はまあちゃんと別れたくないようなので離婚しろと責めることもできず、私には何も名案がないのに夫は話も聞いてくれません。
私は来月、どんな顔をして義母に会えばいいのでしょう...。
途方に暮れています。
■おすすめ体験記
主人が見たこともないほど大激怒!家族全員が反対する相手に惚れ込む義母...
「次男に面倒みてもらう」って言いましたよね。長男の夫を捨てた義父母の身勝手なSOS
離婚した娘の子供が1歳前から保育園に。「かわいそうに」と思ったけれど...
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。