<この体験記を書いた人>
ペンネーム:お雑煮
性別:女
年齢:64
プロフィール:歳を取ったら早起きになると聞いていたのですが、いまだに朝が苦手です。
現在一人暮らしです。35歳の娘には8歳の女の子と5歳の男の子がいます。
新幹線や在来線を使い4時間ほどの距離に住んでいるので普段はなかなか会えないのですが、夏休みや春休みなどは一週間ほど遊びに来てくれます。
「孫は可愛い」と聞いていましたが本当に可愛いもので、目に入れても本当に痛くなさそうです。
しかし......体力が持ちません。
私は昔から外遊びが好きではなく、家で料理を作ったり本を読んでいることが好きでした。
娘もそんな私に似てなのか、それとも育て方なのか分かりませんが、子ども時代も外で遊ぶというよりはおうちの中でする人形遊びやおままごとが好きでした。
ですので、私も「子どもと一緒に外で遊ぶ」ということがあまりありませんでした。
そういった経緯から「うちは孫も家で遊ぶことが好きに育つだろう」と勝手に思い込んでいたのですが、二人の孫は「私の孫、そして娘の子」と思えないぐらい体力が有り余っているような子たちでした。
外遊びが大好きで、夏休みは朝から庭にビニールプールを出して遊び、昼ご飯を食べて、そのあとは近くの公園で遊具や水鉄砲を飛ばして遊びます。
家に帰ってきておやつを食べてからはかくれんぼや体操ごっこをして、夕飯が終わるとようやく体力がなくなってくるのか、トランプやオセロになります。
私は孫たちとつきっきりで過ごすのですが、炎天下の中にいるのは辛いですし、子どもと一緒にいるといつもと違う体勢を取ることが多く腰が痛みます。
事故に合わないようにしないとと気を張り、娘もかなり手伝ってはくれますが人数が増えた分の家事はやはり大変で、体力も気力も、一日の終わりにはすり減ります。
娘は私が遊んでいる間、片付けたり、本を読んだりとのんびり過ごしています。
娘としては「自分がいるとどうしても怒ってしまうから、子どもをのびのび自由に祖母とたくさん遊ばせたい」とのことです。
その言い分はよく分かります。
娘は細かい性格なので、些細な事でも孫に注意している姿をよく見かけます。
祖母である私と遊んでいる間は大雑把な私の元で好きなことをさせてあげたいと思っているのでしょう。
そんな娘に一度でも体が辛いと言ってしまえば、娘は気をつかい、孫とだけで遊ぶことはなくなるでしょう。
ただそれでは娘が休めません。
いつも子どもたちの相手をしているのですから、うちにいるときだけでも休ませて上げたいと思うのです。
では、孫に「おばあちゃんは体力がないからいっぱい遊べない」と話してみたらどうかとも考えました。
ですが伝えたことで孫たちから気をつかわれ心配され、最終的に「つまらないおばあちゃん」と思われてしまうのも嫌なのです。
良い母親で良い祖母でもありたい私は、結局弱音を伝えられず...たった一週間だと自分に言い聞かせ、体を酷使し続けています。
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