アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
結婚35年目。現在は夫婦二人と4ニャンとで暮らしています。
前回に続き、私の父と母についてのお話しです。
前回の記事:恋人を呼びよせたと思ったら、来たのはその姉だった!居つかれてそのまま結婚しちゃった話/かづ
父はどこに行ってもモテた為、母の気苦労は大きかっただろうと思う。
宴会の写真を見ても、真ん中に父一人で周りは芸者さんがいっぱい。一緒に道を歩くと綺麗なお姉さんから
『あら〜♪この頃来てくれへんからさみしいわ〜♪あんたのお父さん。ホンマにエエ男なんよ〜』
なんて声を掛けられるほどだった。
子供心に、自分の父親はマジで男前だったと思うし、女にモテる父がちょっと自慢でもあった。
それだからこそ、母の心は嫉妬でいっぱいだったと思う。
けれども、父の仕事は建築業だったので、色々な付き合いがあり、連日の様に飲み歩くのを止める訳にも行かなかった。
父は必ず毎日5時半に帰宅し、私たちと一緒に夕食を食べ、時には私たち子供を銭湯に連れて行ってから飲みに行くのである。
『父親としてきちんとする事をしてから飲みに行っていた、女泣かせな男前』と、自ら言う父だった。
母は、いつしか子供3人に執着する様になった。執着と言っても、何かを強制するわけでなく、ただ単に夫に掛ける分の気まで、全て子供に注ぐようになったのだ。
身の周りの世話や親戚付き合いなどはこなすけれど、父の個人的な部分に対しては
『ご自由に、お好きにどうぞ。私は子供と一緒に居るだけで十分よ♪』
というスタンスになっていた。
なので、父が毎年のように年末に1週間も掛けて釣り旅行に行っても、「子供たちと羽が伸ばせるわ」と逆に喜んでいた。
しかし!!
その釣り旅行には秘密があった。
実は、父には隠し家族が出来ていたのである。
それが判明したのは私が結婚した時だった。
『かづも大人や♪ワシにはなぁ、かづの2歳下になる男の子が一人、四国の○○と言う所に居てるんや。その子の母親はな、「あなたの子が産みたい!」って言うてな。そんで、「絶対に迷惑掛けんし結婚してとも言わん。一人で育てるから子供が欲しいねん!!」って言う、けなげな女やったんや』
突然、何の告白だよ、父。
『けどな、ワシもそう言う訳にはおれんから、毎年年末だけでも過ごしたって来た訳や』
だから、何で告白しだすんだよ。
母がどうぞどうぞと言って遊びに行かせてくれる様になってから更モテだし、女遊びにも拍車が掛かったそうだ。そして、たまたま毎年四国へ友人たちと釣り旅行に行っていて、そこでイイ女と出会い、行く度にイイ仲になったらしい。
その女は、数年前に行方が解らなくなり、男の子の名前は自分の名前の一字を取って付けたと言う事しか解らないので探しようも無い。
今日まで忘れようとしていたが、かづが結婚したので、ワシの心の閊えを聞いて欲しいと思った。...ということらしい!!
子供が居た事には驚いたが、父の女が一人や二人ではない事くらいは薄々解っていた。それくらい、父は色男だったのだ。
ここで、なぜ娘に告白しようと思ったのかは全く理解が出来ないが、外では男の中の男で生きている父も、心の閊えを吐き出したくなる弱さを持っていたのだなと思った。
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