子育てを終えた夫婦のそれぞれ、人生の時間の使い方はどうあるべき?

家族のこと、人間関係、これからの生き方...。一人では解決できないお悩みに、専門家がアドバイスします!

今回のお悩み

ペンネーム:こみく母
性別:女
年齢:59
プロフィール:子育てが一段落した主婦です。老後は夫との時間だけでなく自分の時間を大切したいと考えています。

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私が夫と出会ったのは20歳の時。出会ってすぐに付き合いが始まったので、付き合いから数えると約40年夫と時間を共に過ごしてきました。
夫は少し束縛が強いタイプで、特に結婚してからは「私自身の時間」というものを考えてくれる人ではありませんでした。ただ、私自身も結婚した翌年には出産、数年後には第二子も生まれ家事と育児であまり余裕がない状態でしたので、自分の時間が持てないのは当然と当時は感じていました。子どもが大きくなってからも学校行事などで係や役員など任されることが多く、なかなか自分自身の時間を見つけることができないまま、子どもたちは高校生になりました。

子どもたちの成長にしたがって考えるのは老後の生活です。一般的には、子育てを終えた夫婦は、夫婦水入らずの時間を大切にするのかもしれません。しかし、私は「自分自身の時間が欲しい」と強く思うようになっていました。我が家は家族の時間重視で、子どもたちも反抗期という反抗期がなく、高校生になっても家族で出かけることや旅行も嫌がらずについてきてくれていました。そのため、我が家の休日は家族デーとなり、自分の時間どころではありませんでした。

そして現在、ついに子どもたちが社会人となり、実家を出て独り立ちしました。もちろん夫のことは好きなので、夫婦水入らずの時間も大切にしたいのですが、どうしても自分自身の時間も大切にしたいと思ってしまうのです。自分の好きなときに友達と出かけたり、実家の母や兄弟に会いに行ったり、時間を気にせずのんびり過ごしたいです。しかし、何十年も家族で過ごしていた休日の過ごし方をどのように変えていけばいいのかわかりません。夫は子どもがいない今でも「次の休日はここに行こうか」と楽しそうにしています。夫と出かけることは楽しいのですが、そんな楽しそうにしている夫にどのようにこの気持ちを切り出せばいいのかモヤモヤしています。

専門家のアドバイス

お互いを尊重しあえる存在になるために

今まであなたは家族、夫婦の時間をずっと大切にしてこられたのですね。そして、ご自身の気持ちはいつも横に置いてこられたのでしょう。だからこそ、自分自身の時間を大切にしたいと思う気持ちは当然のことだと思います。お互いを大切に思うなら尚更、その気持ちを伝えることは大切です。たとえば、お子さんも独り立ちされたということで、家族デーがなくなった分、月に何日か「休日デー」を設ける提案をしてみてはいかがでしょうか。その日は、お互い、自分の好きな時間に、好きなことをする。帰宅時間だけは決め、それまではお互いに緊急時以外連絡はしないなどのルールも決めておくと、気兼ねなく自分の時間を満喫することができるでしょう。また、このような日を設けることで、お互いを尊重でき、更に、夫婦で出かける日が特別になるのではないでしょうか。

<教えてくれた人>

白蓮千沙(はくれん・ちさ) 1977年生まれ。日本プロカウンセリング協会1級心理カウンセラー。有保育士免許。

※健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。

※記事に使用している画像はイメージです。

 
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