「毎日が口喧嘩」!? 互いへのグチが止まらない年老いた両親の困った日常

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:51
プロフィール:最近、老いた実家の両親のことが気がかりな、2人の子ども&夫と暮らすマイペース母さんです。

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私には、離れて暮らす両親がいます。父は74歳で、母は71歳。ふと気づけば二人とも70代に突入していて、娘の私は「え? もうそんな年なの!?」と驚いています。とはいっても私自身が51歳になっていることを思えば、親が年を取るのは仕方のないことなのでしょう。寄る年波には勝てず、父はこの1年の間に散歩中に転んだり、知人の葬儀に参列しているときに意識を失ったりして救急車で運ばれることが二度あり、特に足腰の衰えが目に見えて大きく感じます。

仕事を引退した父と専業主婦の母は、現在二人きりで年金暮らしをしています。徒歩で5分の近所に弟が家を建てて奥さんと子どもたちと住んでいますが、近所とは言っても食事も生活も生活費も別々。老人二人の暮らしが心配でマメに電話をする日々です。目下の悩みは、両親の「口喧嘩」。電話をすると母が電話口に出れば父のグチを言い、父が電話口に出れば母のグチを言います。それはもう、二人とも怒涛のようにお互いのグチが止まりません。グチを言って気が晴れるなら、いくらでも聞きましょう。そんな気持ちで二人の話しを聞くものの、娘としては正直なところ、自分の両親がお互いのグチを言いあうのはあまりいい気持ちはしません。

肝心のグチの内容ですが、父は主に「母の料理に対する不満」です。ごはんの炊き加減にはじまり、味噌汁が薄い、濃い、刻みネギが入っていない、手の込んだ料理をしないなど。母の手料理で育った娘としては苦笑いするしかない内容なのですが、思い起こせば、母は昔からあまり料理に情熱を注ぐタイプの人ではありませんでした。それが年と共にレベルアップしてしまったようです。確かに私が実家に顔を出すと、ふるまってくれる料理は、たいていスーパーで買ってきたお寿司かお刺身が定番です。まさか、父相手に同じものを毎日出すことはないでしょうが。

一方、母のグチは「父の口の悪さに対する不満」です。例えば味噌汁が好みの味加減ではないときに、強い言葉でなじるというのです。そして、「こんなもの食べられるか!」と味噌汁を食べないなど子どもみたいな態度をとるそうで、それが母にはとても意地悪く感じるそうです。

実際、私が実家に顔を出したときは、グチをお互いに言い合いもはや口喧嘩の領域に突入することもしばしば。両親のお互いの言い分はもっともだと思います。料理がまずければ不機嫌になるでしょうし、意地悪な言い方をされれば腹も立つでしょう。しかし、娘としては両親にはもう少し心穏やかに仲良く過ごしてほしいと思うのです......。

嫁に出た身としては、電話でグチを聞いてあげることしかできないのが歯がゆいところですが、子ども(孫)たちを連れて行くと両親ともとても喜んでくれるので、父の好物を手土産になるべく親子で実家に顔を出すようにしています。

年老いた両親が、どうか仲良く楽しく毎日が過ごせますように。切に願うばかりの今日この頃です。

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