こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:火災寸前!物で溢れる部屋にあったのは...焦げ跡の残るタコ足配線コード/山田あしゅら
義母は認知症になる随分前から糖尿病を患っていました。
両親とも糖尿病だったと聞いたことがありましたので
遺伝的な要素もあったかと思います。
自分でクリニックに通い、服薬も出来ていたのが認知症の進行とともに全て難しくなり、
私が介助するようになって、数年が経ちました。
無茶苦茶だった薬の管理も落ち着き
何とかそれまで服薬のみの治療で済んでいたのですが
それでもクリニックで測る血糖値が
だんだん安定しなくなってきました。
何度注意しても
義父は義母に「水分を摂らせないといけないから」と
自分が買ってきたスポーツ飲料を飲ませようとします。
おそらく以前あった義母の熱中症救急搬送騒ぎを反省してのことでしょうが
スポーツ飲料は糖度が意外に高く、糖尿病の義母に飲ませるのは考え物。
それに義父に義母の間食について注意すると
と、答えるのですが
2階の魔窟に二人でこもってしまえば
何をしているか分かったものじゃありません。
それに加え、病気の進行もあったのでしょう。
結局、診断の結果
インスリン治療を開始することになり
1日1回、注射をしなければいけなくなりました。。
これまで糖尿病と無縁だった私は
もちろんインスリン注射などやったことがありません。
注射器の扱い方や
注意すべき点は看護師さんが丁寧に説明してくれますが
果たして上手くやれるのかしら?
いくら義母は元看護士といえど、義母自身が操作するのはとても無理です。
説明のあいだ中、寝てたし・・・(笑)
さて、注射を打つのは夜お風呂から出た後。
(その頃はまだデイでも家でもお風呂に入っていました。)
最初は打つ方もドキドキでしたが
操作が簡単な注射器でしたので
すぐに慣れて毎晩の作業もそれ程苦ではなくなりました。
しかし義母は
注射の準備をし、消毒の段階で拒否を始めるのです。
何をされるか覚えていなくても何となく『痛いこと』されるんだと
察知するんでしょうね。
そんな時は
お得意の『変顔』でチャレンジ。
義母が大笑いして気を取られているスキに・・・
Lock-on!
今夜も無事ミッション終了です。
自分で試したことがないので
本当はどうだか分かりませんが
説明してくれた看護師さんの話では
ほとんど痛みを感じない注射器なんだそうです。
しかし認知症の義母にとって
前夜のことなどすっかり忘却の彼方。
夜ごと
このコントが繰り返されることとなりました。
ああ。
毎日が新鮮にございます。
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