こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の続きです。
前回の記事:折り紙なんかやってられん!プライドが高く居場所がなかった義父/山田あしゅら
さて、義父のデイサービス見学(と、言うより『お試し』)ミッションは
義母のデイサービスがある火曜日に決行されることになりました。
いつも義母はデイサービスの車で迎えに来てもらうのですが
義父も一緒なので、私が施設まで送っていくことに。
義父の場合
出かける少し前に出発時間を伝えておくことが肝心です。
前もって伝えていても、時間が来たら忘れてしまっていることが多いのも理由ですが
義父は『待つ』ことが苦手。けれど、あまり早く伝えると早々に玄関でスタンバイが始まってしまう...。
高齢になると動きが緩慢になるせいでしょうか?つい先走ってしまい状況に合わせてタイミングを計るということが難しくなるようです。
ですから介護者側も伝えるタイミングにはいつも考慮が必要でした。
この日も朝食が済み、一服している頃合いを見て出発時間を伝えたのですが
義父はやおら立ち上がり、2階へ。
しばらく何やらゴソゴソやっているのです。
そして下りて来ると
上から下まで『いっちょうら』を着込んでお色直ししているではありませんか。
そういえば前夜お風呂に入った際
いつもより入浴時間が長いので、心配になって様子をうかがいに行くと
いつも以上に念入りな『ひげそり』をしていたのです。
家にこもることが多くなり、あまり体裁を気にしなくなっていたのですが
いつもと違う『お出かけ』は意外な効果を生むものだと、その時はうれしくなりましたが・・・。
さて、義母とつるつるピカピカになった義父を乗せ車は出発。
義母のデイサービスに到着しました。
スタッフは義父が杖1本で歩く覚束ない足取りを見て
「歩行器を使わなくても大丈夫ですか?」と心配そうです。
私たち家族がみるのと、施設のスタッフがみるのとでは安全に対する認識は大きく違います。
(家族が気を配ってないというワケじゃないですが。)
その上、状態把握が何もつかめていない『ご新規さん』ですから神経をとがらせるのも無理はありません。
日頃、どちらかというと放任気味介護の義父ですが
介護スタッフとしては看過できないことも山ほどあるのだろうなと感じました。
「午後からリハビリがあるので義父だけ2時半頃に迎えに参ります」と頼んで
私はデイサービスを後にしました。
さて、時間はあっという間に過ぎ2時半の迎えの時間。
デイサービスに到着すると義父は既に玄関先で待っていました。
ちょうどおやつの準備で忙しそうなデイサービス内です。
義母は通常通り4時まで。帰りはデイサービスの送迎車で送っていただくことになっています。
私はスタッフの人たちにお礼を言ってすぐに義父と車に乗り込みました。
義父はというと
にこやかにスタッフさんへ会釈して
車の窓から
手を振っています。
数時間とはいえ結構良いコミュニケーションが取れていたようで
なかなかgoodな感触です。
早速、運転しながら
私はちょっぴりの期待を抱きつつ『車中リサーチ』を開始したのでありました。
つづく
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