こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
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義母はもともと便秘気味の体質だったのですが、認知症が進むにつれ便意を感じづらくなり便通の頻度も安定しません。
義母はまた、体調が悪くなってもそれを上手く伝えられないことが多く、『何となく不快』と感じていてもそれをあまり口に出して言うことが出来ないのです。
そのままそれが高じてしまうと不穏になったり
食欲が落ちたりと何かしらの不具合が生じます。
かと言って便秘薬をかかりつけのお医者さんに処方してもらい服用させると
今度は効きすぎて大惨事になる...と
排便のコントロールには介護中本当に悩まされました。
そこで、とりあえず排便のリズムを把握してみようと
こういった表を作ってみたのです。
デイサービスでは利用中に排便があるとその都度連絡帳に記入してくれるのですが、これを連絡帳にはさんでおいて排便があったらこちらに記入してもらうようお願いしたところ、とても分かり易いと高評価。
そのうちデイ側で表も作成してくれるようになりました。
そしてこの『ウン表』のやり取りはデイ利用が終わるまで8年近く続けられましました。
面倒なひと手間にも思えますが、ある程度排便のリズムや傾向が分かってくると体調の把握がしやすかったり、何と言っても『バクハツ』の大惨事を未然に防ぐことが出来たりと介護者にとっては助かることも多いのです。
また、つけ続けるうちにこんなことも分かりました。
当時、実家の父が亡くなった後の事務処理などで私が出かけている間は
義母の排便がピタっと止まってしまうのです。
排便は結構メンタルな部分に左右されやすいと言われます。
私も若い頃
出かける直前に必ずお腹がいたくなるタチでした。
こんなに図太い
オバサンになってしまった今でも時々この現象は起こります。
記憶力や判断力は日に日に薄らいでいた義母ですが
案外そういう感覚は
ちゃんと残っているらしく。
どうやら、私の顔を見るともよおすみたいだということも判明したのです。
表を見るとデイサービスより家での回数の方が多かったのもご愛敬(笑)
安心感を持ってくれているんだな・・・と介護者冥利に尽きますが
と、ついつい祈ってしまう私でございます。
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