昼夜逆転、食洗機に生のトウモロコシ...何をするのか予測不可能だった認知症の義母

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:かんち
性別:女
年齢:56
プロフィール:子育てから介護まで、フルコースを経験させて頂いている昭和世代です。

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今は寝たきり84歳要介護5の義母が、まだ要介護2だった頃の話です。覚えていないなどの記憶障害だけでなく、異常な行動が見られるようになり目が離せない大変な時期がありました。

わが家と義実家は目と鼻の先。車で10分もかからない距離です。義弟と同居する義母の認知症が顕著になってから、デイサービスのあとは夕食から義弟の帰宅までをわが家で過ごす毎日でした。わが家は幸いにもリビングが見渡せるオープンキッチン。料理をしながら義母のリビングでの行動がよく見えます。そして気づいた、あれれ?な行動。机の上に置いてあった夫や息子の郵便物を自分の鞄の中に入れたのです。畳んで置いてあった洗濯物を物色して取り出すこともありました。

最初のうちは私も驚いて「それは息子の塾からの案内の手紙ですよ」「この洋服は男物なのでお義母さんには大きいですよ」とか言っていたのですが、これはこんなところに置いていた私がいけないと気持ちを転換。行動を制するより行動が起こらない状態をつくるほうがよいと考え、義母がデイサービスから帰宅する前にすべてを片づけておくようにしました。仮に鞄に入れてもあとで義実家に送っていったときにさりげなく回収すればいいことでした。あえて指摘すると「別にいいじゃない?」という言葉が返ってくることもあり、本人は何の悪気もないのです。

最初はそれほど義母の行動を追っていたわけではなかったので、私も気づかずにいたこともありましたが、次第に行動が顕著になるに従って、料理しながらもリビングで過ごす義母から目が離せなくなります。

義母は時折わが家に泊りに来ることがあるのですが、昼間ウトウトしていることが多いのに夜中は目がぱっちり。起きだしてウロウロと家の中を歩き回ります。義母は義実家でも同様なことがあり、夜中に転倒しておこった腰椎の圧迫骨折は既に3回。夜中だって目が離せません。それどころか「真夜中だから寝ましょう」とやんわり言っても「なんで寝なきゃいけないの?」です。義母は人から言われるのは嫌なのです。
季節外れの洋服を着るだの、ズボンの片方に両足を突っ込んで履けないという行動はよくあることでした。冷蔵庫の中に下着が入っていたり、食洗機の中に生のトウモロコシが入ってることは、特に生活に触りがなければ、黙ってあるべきところに戻せば済むことなので大したことではありません。

私は義母のお世話をすることになる前に、地域の認知症についての講演会に出かけたり本を読んだりして、ある程度認知症についての知識を得ていましたが、認知症といっても人それぞれ。異常な行動にも必ず理由があるとは聞いていたけれども、正直戸惑うことばかりでした。

危ないことはないかと目が離せないのは、小さい子どもと同じです。小さい子の場合は手が届く場所を片づければ済むことですが、義母の場合はそうはいかない。トイレなど一人で出来るとはいえ、温水洗浄便座だって使い方を誤ればトイレが水浸しです。お風呂も放っておくと湯船の中に何を入れるかわかりません。義母がいればいつもアンテナを張っていなければならず、四六時中疲れていました。

今は要介護5なので、そんな心配は無用。義母には申し訳ないですが、今私は心穏やかな日々を過ごしています。

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