家を継ぐ男の子をず~っと待ち望んでいた!? 義母の喜びように思わず血の気が引いた

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:きたいしない
性別:女
年齢:44
プロフィール:義母と暮らして10年ちょっと。末っ子長男の嫁です。

家を継ぐ男の子をず~っと待ち望んでいた!? 義母の喜びように思わず血の気が引いた 19.jpg

主人は4人姉弟の末っ子長男なので、私はいわゆる「長男の嫁」です。結婚後は、義実家で同居生活をおくっています。ただ、主人の家は代々伝わる......とか、重みのある"何か"があるわけではありません。主人や義母からも婚前にそのように聞いていましたので、安心して結婚することを決めました。3人の義姉はみな近くに住んでいますが、みな私と年齢も近いことからか小言なども言われたことはありませんでした。そして結婚してからも長男の嫁だからと特に何も言われることがないまま、のびのびと暮らしていました。

そんな私たち夫婦は、結婚7年目でようやく妊娠。待ちに待った待望の赤ちゃんでした。義母もとても喜んでくれて、誕生が楽しみで仕方がない様子。それまで義母は「子どもはまだ?」といったことは一度も言わず、若夫婦の生活を見守っていてくれました。そのおかけで、私もプレッシャーを感じることなく、仕事と家事の両立をし、自分のペースで妊活を行うことができたのです。

そして安定期に入って何回目かの妊婦健診で、子どもの性別は男の子だろうと言われたときのことです。主人に一番最初に伝え、義母は出かけていたので主人からメールを送ってもらうことにしました。

主人「赤ちゃんはどうやら男の子のようです」

義母「そう! それはよかった! ●●さん(私の名前)、お見事、お見事!」

そのメールを見たとき、今までとは違う何かを感じた私。男の子だから「よかった」? さらに普段義母が「お見事」といった言葉を使ったことがなかったので、(あれ? もしかして男の子がよかったの?)と思ったのです。ただ、義母が帰ってきてから直接性別について話をしましたが、特に男の子だから嬉しいといったセリフもなかったので、このときは気のせいだと思うことにしました。

そして数週間後の次の検診時、やはり男の子との診断は変わらず性別が確定しました。そこで夫から再度義母へメールをしてもらいました。

主人「やはり男の子のようですよ。確定っぽいです」

義母「●●さん(私の名前)、よくやりました。ご立派! ご立派! これで△△(我が家の苗字)家ももう安心」

この返信にびっくりしました。これまで義母は表に出さなかっただけで、家を継ぐ男の子を待ち望んでいたのです。サーッと血の気が引くような、背筋が凍るような......。長男の嫁の重大さを実感した瞬間でした。

その後、めでたく長男が誕生しました。すでに義姉には子どもがいて、しかも男の子が先に産まれていたのですが、「やっぱり、内孫よね~」とガラケーでパシャパシャ写真や動画を撮りまくる義母。あえてまだ何も触れてはきませんが、次はこの長男に家を継ぐといった問題が降ってくるのだろうなと思いながら、心の準備をしております。

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