かわいそうでたまらない!「長男だから」と両親に人生を縛られてきた夫

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ピンクのカメ
性別:女
年齢:40代
プロフィール:子供はいないけど優しい旦那様がいるからさみしくない!と言い聞かせて生活している40代主婦です。

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晩婚だった私たち。結婚を申し込まれたときに「実家は俺がローンを払っているからアパートで新婚生活っていうわけにはいかないけど、大変なことがあったら二人で解決していこうね」と、やさしく言った主人。長男のところに嫁に行くのだからと同居を承諾し、新婚生活が始まりました。
生活がはじまって知ったのですが、毎月のローン、固定資産税、家族5人分の食費は主人の給与から出ていました。光熱費は義両親が払ってくれていますが、親の口座から引き落とされているというだけで、足りなくなればお金を請求されます。昔からこんな感じなの?と聞いてみると長男なのだからと育てられたため、ローンの支払いをすることになったときもそういうものだと深く考えなかったとのこと。お風呂やキッチンのリフォームも主人がお金を出し、親にいわれるがままだったようです。いつかは自分のものになるという思いも主人にはあったのだと思います。

そして、結婚した息子(主人)のお金が自由に使えなくなったことで、義両親とは度重なるもめ事がおこり、ついに義母から「出てけ」と言われ同居を解消することになりました。心配する私に「出てけって言ったのは親だから、ローンは親にお願いして俺たちはアパートで楽しく暮らせばいいんだよ」と冷静に言ってくれた夫。

でも現実問題、年金暮らしの義両親が10万円のローンや食費など払えるわけがありません。帰ってこいと言われるのでは!?と私はびくびくしながらも、二人で楽しく暮らしていました。主人はそれまで実家の遠くに就職することも許されず、実家から通える範囲の転勤がない職場に勤め、ローンで縛られて家を出ることもできない環境でした。長男だから仕方ないとあきらめていたようですが、このアパートには、「こんな自由で楽しい生活があるんだね」と目をうるませていました。

ですが数年後、突然「支払いができなくなった、お金を出してくれ」と義両親から連絡がありました。アパートにいるんだから無理だよと返事をすると、「長男のくせに親がどうなってもいいのか!」と怒鳴られたそうです。これが主人に響いてしまったようで、主人は少々古くなってきた実家を「残りのローンも引き受けるけど、今の家は大きすぎるので小さな家に建替え後か、2世帯にリフォーム後に同居」と提案しました。これを義両親は拒否。なぜなら家の名義が主人だけになり義父の名義ではなくなるため嫌だという理由でした。そして「夫婦で働いてるんだろ? お金だけ出してくれ!」と実家に戻ることは断られてしまったのです。

生まれてから自由にならなかった約40年、ローンを払い続けた約20年、なんだったのでしょう。

家を建てた時点で義両親にはほとんど貯蓄もなく、長男に頼り切りだった生活だったのに事あるごとに主人ともめ、時には「おまえなんか生まなければよかった」ということもあったようです。
親とはなんなのでしょうか?
子どもは親の面倒を見るためにいるのでしょうか?
どうして子どもたちみんなで親のことを考えてはだめなのでしょうか?
長男と次男と娘は何が違うのでしょうか?
いくつになったって親は子どものことを思っているものではないのでしょうか?
年老いていくのならば子どもには迷惑かけないようにしようと思わないのでしょうか?
主人がかわいそうでなりません。

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