「親と縁を切ります...」家事調停でそう宣言した夫/かづ

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アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。 結婚35年目。現在は夫婦二人と4ニャンとで暮らしています。

30年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。

前回の記事:「この子は息子の子や!」突然上がりこんできた姑が息子を抱いて逃走!/かづ

突然息子を連れ去り、自宅にこもったまま出てこない姑。

そのうえ追いかけてきた私と父を追い払うために、「やくざが来てドアを壊そうとしてる」と警察に通報までしたのだ。

警察官から「お宅らは?」と聞かれた私と父はこれまでの状況を説明する。

警察官らは矢継ぎ早に

「そしたらここはご主人の実家?
 それでご主人のお母さんが子供さんを連れてタクシーで逃げて?
 返してくれんで中にいると?
 それでこちらは奥さんのお父さん?」

と聞き

他の警察官はインターホンを鳴らし

「警察ですー!通報されたでしょー?
 とりあえず開けて貰えます?」

とドアに向かってノックしながら叫んでいる。


恐らく姑にしてみれば

警察を呼べばヒビって私と父が引き返すと思ったのだろうが

何も後ろめたいことの無い私達が帰る訳がない。


私達が帰らないどころか

警察官がドンドンとノックしながら大声で呼び掛けているので

渋々インターホンに出なければならなくなった姑。


そりゃあ警察官にしてみれば

私達がやくざかどうかなんて見ればわかる。

むしろ問題は

中で子供に何かされでもしたら...という恐怖だ。


パトカーのサイレンがマンション前で止まっただけでなく

警察官の大声が響き渡れば

隣近所が何事かと出て来るのは当然で

あちらこちらのドアが開くのが分かった。


それでもインターホンにすら出ない姑。

中には舅もいる筈なのに。


更にその状態が20分近く続いただろうか

階段を下から駆け上がってくる足音がしたので振り向くと

そこには鬼の形相の夫がいた。


夫の第一声は

「今から家庭裁判所に行くから!
 よくもこんな事をしてくれたもんや!」

だった。


夫がドアを激しく叩きながら

「ボクや!お袋!ボクや!」

と叫ぶとドアが開いた。


警察官が夫と一緒に中に入るが

私と父は他の警察官に止められて中には入れて貰えない。


暫くして警察官と夫が出て来て

警察官は子供の無事を確認したし

子供の父親である夫も到着したので

危険性無しと言う事で帰って行った。


夫からは今から家庭裁判所に行くので向こうで落ち合おうと言われ

再度ドアを閉められる。


父は夫の態度にも怒り心頭で

今にも大暴れしそうだったが

車に戻って私を連れて裁判所に向かった。


裁判所のロビーで待っていると夫が入って来て

後ろには息子を抱いた姑と舅が続いて入って来た。


申し立てたのはてっきり離婚裁判だと思ったが

家事調停だった。


その時は空いていたのかどうなのかは分からないが

ロビーには誰も居ず

行ってその日に?とは思ったが

夫が先に呼ばれ

後で私も呼ばれた。


夫婦別々で呼ばれるが、夫は夫婦同席を希望した。

自分が居ない所で私に嘘を言われると思った様だった。

男女1名づつの調停員から

「親離れしなさい」やら

「奥さんは若いのに一人で頑張ってるんやから」だの言われた夫。

私は

「夫と私とだけの暮らしならどんな苦労も耐えられるけど
 お義母さんが入ってくる生活には耐えられない。
 お義母さんが入って来るまでは幸せだったんです!」

と訴えた。

調停員から親を取るか嫁を取るかを迫られた夫は

「親と縁を切ります...」

と約束した。


ロビーで待っていた姑は

息子と嫁が離婚して孫を引き取れると確信していたが

部屋から出て来た夫が親と縁を切って元の鞘に収まると聞くや否や

「なんでそんな話しになんのよ!!!!!」と絶叫した。


夫が息子を姑から引きちぎる様に抱き上げ私に抱かせた瞬間も

姑は何度も何度も

「なんでこんな話に!!」と夫を怒鳴っていたが

今度は夫が

「もうええ加減にしてくれ!!」と姑を怒鳴った。


相当驚いた様子の姑はそこから一切話す事無く

来たのと同じ様に

私は息子を抱いて父の車に乗って自宅に戻り

夫は舅姑を乗せて義実家に送り届けてから自宅に戻った。


車の中で父は

「何かあったら戻って来い!!!」とだけ言った。

生まれて初めての裁判所にまで行ったんだし

これで嫁いびりの生活が終わり

やっと親子3人で静かに暮らせると思った。

が、この平穏は長くは続かなかった。

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚35年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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